金山のまぼろし

全力で生きる!!

パワーの無い車で初心者が速くなっていく方法

2023-10-17 17:47:07 | 幻の走り屋奮闘記エピソードExhibition

 

 

僕がパワーの無いAE86で速くなれたのは、雨の日に走ってみたのがきっかけだ。

雨の中でも土砂降りがいい。

 

当時、ドライ時では圧倒的な他車との加速とコーナリングスピードの差があった。

しかも経験の差もあった。

 

だから、他車が列になっていても入ることはなかった。

 

本で「雨の日は走り屋の安全日」というフレーズを見てから、「雨の日は皆ドリフトしていて自分だけドリフトできないから恥ずかしい。」という気持ちもあったが、走りに行き始めた。

 

最初は他車のドリフトに気を取られて気付かなかったが、他車と自分の車の戦闘力にあまり違いがないことに途中気付いた。

 

他車はドリフトする為にスピードを上げないで走っているのだと思っていたが、そうではなくそもそもスピードを上げていくとフロントタイヤが滑ってしまい危ないのでスピードを上げていないことに気付いた。

 

今思うと僕が乗っていたAE86はサスがポヨンポヨンでボディー剛性も弱かったので、上手い具合にコースの路面に合っていたのだと思う。

 

走っている時、ブレーキをガツンと踏めば適度にフロントがロックするし、ブレーキをある程度効かせながらサイドを引けばリアがザッとロックした。

ステアリング切ればある程度ロールしたので、パワーは無いけれどその他の部分がドライビングテクニックの向上にマッチしていたのだと思う。

 

タイヤのロック、アンダー、オーバーが身近な状態で走れたのが良かったのかもしれない。

 

いくらその当時の自分が「競争する為に走っていない。」と思っていたとしても明らかな他車との差は違和感を生んで走るのがつまらなくなってしまっていたのかもしれない。

 

サスを強化するまで、ウェット路面だけの走り屋を続けたことで自尊心も守れたのかもしれない。

 

走りは心であるのかもしれない。