今日は『Carvex』と呼ばれる時計パーツのお話とちょこっと日本酒のお話である。
カーベックスと読むパーツである…手首にフィットする月虹のようなアーチ状の腕時計ケースである。
月虹はmoonbowと書き日本語に直訳すると『月の弓』である。
腕時計を装着する人にどれだけのことをしてあげられるかを考えることである。
虹から発想した訳ではないだろうが、そういうimagineが世界を楽しくさせる。
時計をカーブさせた物は少なく、1937年には登場している。
フランク・ミュラー、その傘下に入ったバルトレーの時計が主であるがROLEXも以前細い腕時計があったのである。
ムーブメントも曲がっているのではないかと思うほどのケースの長さ48mm以上のスーパーロングでこの薄さである。実際開けるとムーブメントをカットしていた。
ケースの長さは更に52、58ミリと腕時計としては脅威とも感じる個体も存在し、手首に巻き付く。
面白いのは良く見ないとわからないが、丸ムーブベースで両サイドをカットを加えたという発想であった。
発想という点でもう1つこの時期に味わうお酒の話を。
日本酒のラベルで目にすることが多い「原酒」とは?という言葉…一般的にはその酒の元となった醪や酵母を使った本源的な酒、あるいは何かどろっとした濃いエキスのような酒がイメージされるようであるが、実際はそういうものではない。
水を加えていないため、香りや味わいがよりそのまま感じられる「原酒」、加水の工程を行っていないため、氷を入れてロックで飲む。
氷が溶けて適度にアルコール度数が下がりつつ、しっかりとした味わいは存分に楽しむことができる。反対に「加水」にはどんな効果があるのか。
「加水」は、日本酒を造る段階のひとつで水を加えることによって、味わいや香り、度数の調整を行うという目的があるが、『原酒』を知ったならこちらがオススメの飲み方である。
知ることで、つい魅力だと感じる物は出てくる。
これは『カーベックス』と呼ばれるカーブさせた時計パーツのお話です。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!