手賀沼にまつわる
手 賀 沼 伝 説 ②
藤 姫 伝 説
2023年9月29日 (金) 🌥️
先日投稿した手賀沼伝説の
続編です
きょうは
『藤姫伝説』をお届けします
あれこれ説明するより
石に刻まれた文言を
そのまま書いた方が
良かろうと存じます
藤姫伝説は
其の壱から其の六まであります
石碑の建つのは
手賀沼に注ぎ込む
大堀川から
(JR常磐線各停北柏駅が近いです)
柏ふるさと公園を経て
大津川付近までにあります
斜め左 柏ふるさと公園
直進 北柏橋へ
柏ふるさと公園
北柏橋
⇐ 北柏橋 北柏駅⇒
⇑ R6水戸街道
北柏駅
JR常磐線(各停)北柏駅近くを流れる大堀川に架かる北柏橋を渡って手賀沼へ
駅から500mくらいで藤姫伝説 其の壱に到着します👣
順に其の弐 其の参と続きます最後の『手賀沼の主』は総集編的なあらすじですお急ぎの方向けですね
●は『手賀沼の主』です
藤姫伝説 其の壱
裏面はウナギが描かれています
むかし、手賀沼のほとりに我孫子五郎の館があり、ここに藤姫というそれはそれは美しい姫がいました。沼の反対側に戸張彈正の館がありその息子の一人に若狭之介というりりしい若者がいて、両方の親が将来は一緒にしようと決めた仲でした。だれもがうらやむそんな二人を藤姫のまま母だけがよろこばずに強くきらっていました。 藤姫
藤姫伝説 其の弐
二人の仲のよいことをきらっていた藤姫のまま母は若狭之介が藤姫に会いにやってくる道に待ちぶせをしてとうとう殺してしまいました。その亡きがらを沼に捨てさせて、藤姫に「若狭之介の亡きがらを沼で見たものがいるそうだよ」と耳うちすると「せめて亡きがらなりとこの手でお墓に入れてさしあげたい」と一も二もなく探しにゆくことにしました。 藤姫
藤姫伝説 其の参
「よくないことが起きそうだ」と心配する姫のお付き人たちの止めるのを振切って、ただ一人若狭之介の亡きがらが浮いていたとまま母が教えたあたりに、舟をこぎだしたところ恐ろしいまま母は、ひそかに舟の底に穴を開けさせておいたため姫の舟は沼の一番深いところで沈み始めました。助けを求める姫にまま母は「おろかな姫よ死ぬがいい」と笑いました。 藤姫
藤姫伝説 其の四
うたがうことを知らなかった姫も、これですべてがわかり、「おぼえているがいい」と叫んで沼に舟とともにきえていきました心にけがれのない姫だけにだまされて殺されたことにそのうらみも大きく、姫の体は沼の底に着くと、みるまに三丈余りもある大蛇の姿に変化し水柱とともに水面に浮かび上がるとまだ岸にいたまま母を一飲みで殺してしまいました。 藤姫
藤姫伝説 其の伍
姫のうらみから生まれた大蛇が、沼に近づく者すべてを沼に引き込んでしまうことに漁師たちが困っていると、旅の山伏が通りかかって「大蛇ののろいをときましょう」といって祈ったところ、大蛇が沼から現れお経を投げつけると、のたうちながら沼に逃げ込んでいきました。山伏は藤姫ののろいを封ずるために柱を一本沼に向ってなげこみました。
藤姫
藤姫伝説 其の六
ふしぎなことに、水しぶきをあげた柱が一瞬のうちに大きなウナギに変わってしまいました。大きなウナギはひとはねすると沼の底深くもぐって、それから大蛇はもちろん藤姫のおん念は一切現れなくなり、漁師たちは安心して魚をとることができるようになりました。
それからは『手賀沼の大ウナギは守り神なので捕らえたり追ったりしてはなんねいぞ』と言い伝えてきました。
藤姫
手賀沼の主(むかし話「藤姫」より)
ウナギの彫りものが通路になっていました
お忙しい方向けの
『藤姫伝説』の概略です
むかし、藤姫という美しい姫がだまし討ちにあい、その怨念から大蛇が生まれ沼に近づく人をおそっていました。
ある日、旅の山伏が、祈祷を行って大蛇ののろいを鎮め、祈祷に使った柱を沼へ投げ込むと、柱は水しぶきをあげて大きなウナギに変わりました。
その後、藤姫の怨念は一切現れず、この大ウナギは沼の主として語り継がれてきました。
ー千葉県ー
県立印旛手賀沼自然公園
手賀沼の今
国土交通省・柏市・我孫子市など手賀沼を囲む自治体と地域住民の涙ぐましい努力で手賀沼の水質は全国ワースト1から抜け出しきれいになりつつあります
トライアスロン大会が催されるほどきれいです
お魚さんたちも気持ちよく泳いでいることでしょう
沼の周り付近にはウナギ処もあります
きれいになった沼の底深くウナギも泳いでいることでしょう
緑道も整備されました
ウオーキングにランニングに
そしてサイクリングに
市民の憩いの場ですお月さまもきょうは中秋の名月綺麗に湖面を明るく照らして湖底に眠る藤姫の憂いを慰めてくれるでしょう
最後に藤姫にさらに色を添えて手賀沼の彼岸花写真展はいかがですか?
いろんな呼び名があります
遊歩道沿いの花壇 一球会が丹精込めて育てています
皆様❣
手賀沼に足を運び
散策をお楽しみください