不登校が輝く日

子供2人中学時不登校でした。

byウパリン

スクールカースト

2017-05-05 14:29:51 | 日記
連休中に湊かなえさんの『リバース』を読み始めた。

今、同タイトルで放映中テレビドラマの原作であるが

読んでいて、これは「スクールカースト」がテーマなのかなと思った。

長男が中高時代、しきりに気にしていた「スクールカースト」。

つまり、学校内での目に見えない生徒の序列。

長男は自己肯定感が低くて、自分はカーストが下位層だと言っていた。

以下、長男によると

『カースト上位に来る男子の条件は、運動ができること。

 運動といっても野球、サッカー、バスケ部などに属していないといけなくて

 卓球などの地味なスポーツではカースト上位にはなれない(すみません、長男の偏見入ってます)

 しかし運動ができなくても面白いことを言ってクラスの笑いが取れれば上位になれる』

長男は勉強はできたけど運動ができず、いじられキャラ。

これは公立中学ではカーストが低くなる条件にぴったり当てはまるそうな。



長男の「スクールカースト論」を聞いて、へー、そんな考えもあるんだと思ったものだが

この小説を読んで「スクールカースト」という言葉こそは出てこないが

根底に流れているのは長男が言っていた「スクールカースト論」と同じだと思った。



テレビドラマではそこまで描き切れてないけれど、自己肯定感の低い主人公を藤原竜也がうまく演じている。

この小説の登場人物達は大学を卒業して社会人になっているのだけど

学生時代のカーストを未だに引きずって生きている。

しかし、大学生の時に事故で亡くなった同級生「広沢」はカーストを超えた存在だった。



中学、高校とスクールカーストに悩んできた長男だが、今もまだこだわってるのかな?

大学受験で志望校に合格して自己肯定感を高めることができたようにみえるが、

合格したからよかったものの、落ちていたらどうなってたのかな。



湊かなえさんの小説はいつも、読んでいて胸の奥の方をグサグサ刃物で刺されるような感じを覚える。

すべての作品を読んだわけではないけれど、彼女の作品で今まで「ハズレ」に遇ったことがない。

ミステリーなんだけど、犯人が分って終わりではなくて、奥深いところに現代社会のギラギラどろどろしたテーマがあって

読後感がずっしり重い・・・。

いつも凄いと思う。どうしてこんな作品が次々描けるんだろう。


読み出したら止まらなくなって、深夜2時までかかって最後まで読み終えた。

「広沢」の死は事故か殺人か?

最後は、エー~~~!!そう来たか!!!と意外な結末で

それはキツいよ~、かなえ様・・・

それにしても、かなえ様は凄すぎる。

ちなみに私が小説を読み終えた午前2時、次男はまだオンラインゲームで対戦中だった


今日、金曜日はドラマ放映日ですね。

結末を知ってしまったけれど、ドラマではどういう展開で物語が進んでいくか楽しみ


去年植えたナデシコが今年も咲いた