節ちゃんの絵日記

日々の思いを綴ります

三井の晩鐘

2010-09-21 17:34:20 | 日記


三井の晩鐘にまつわる昔話です。

村の子どもらにイジメられる一匹の蛇を助けたことで、里の漁師は竜宮の王女をめとることになります。間もなく、二人の間には子どもが産まれますが、自分が竜女であることを知られた女は、琵琶湖底に呼び戻されてしまいます。残された子どもは母親を恋しがり、毎日、激しく泣き叫びます。でも母親にもらった目玉をなめると、不思議と、泣きやむのです。しかし、その目玉も、やがて小さくなり、ついに竜女の両方の目玉はなめ尽くされてしまいました。盲(めいし)になった竜女は、漁師に、三井寺の鐘をついて、二人が達者でいることを知らせてくれるように頼みます。鐘が湖に響くのを聴いて、竜女は心安らがせたといいます





とても悲しいお話です。

ちなみに、三井の晩鐘は、近江八景として親しまれ、
また、日本三銘鐘のひとつに数えられ、美しい音色は
日本一とうたわれています。