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日々是楽!(Enjoy it every day!)

「新参者」東野圭吾

ガリレオシリーズを凌ぐ人気の“刑事”加賀恭一郎シリーズの8作目となる「新参者」。“このミステリーがすごい!2010年版(宝島社)”“2009ミステリーベスト10【国内部門】(週刊文春)”でダブル1位に輝いたことで、期待感もがーんと上がる。
まずは、この表題の「新参者」という響きがいかにも寂しげ?というかクールな推理ものかなと勝手に想像させたが、意外にもえらく人情物語で驚いた。ある殺人事件にからむ各容疑者たちの物語をさも短編集のように仕上げていく。単純な推理ものではなく、下町の登場人物の影や裏を人情ドラマにように解き明かして行く過程が実に心地よい。今までの東野作品には中々見れなかった新しいアプローチに感じる。
歳のせいだろうか?最近人情ものに弱い。この手の作品をドンドン世に出してもらいたいものだ。容疑者X以来、個人的には悪くはないが・・・という作品が続いてきただけに、この新参者は結構納得という感じだ。今春には阿部寛主演でTVドラマ化も決定したらしい。この作品の温もりと言うか深みを、上手く演じてもらいたいものだ。流星の絆のような軽いタッチのドラマ化では逆にがっかりしてしまうので、見るの止めようかな?とやや悩んでしまう。乞うご期待ってとこだろうか?

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