海外研修に行ってきました。その２

こんにちは。
ダイセー歯科クリニックで小児歯科・矯正歯科を担当している竹内優美子です。

ひとつ前の記事では研修のおおまかな内容を書きました。
ここからは、研修の中で、素晴らしい！と感じたことをお伝えします。

なんと、ドイツでは、「お口のメインテナンスが国民の義務」になっていました！
年に一度歯科医院でお口のメインテナンスとチェックを受けました！というスタンプをもらっていない場合、
月々の保険料が上がり、病気になったときの自己負担率も上がる！？
逆に、きちんとメインテナンスを受けていて、治療の必要がない人は、保険料が安くなり、治療費も下がるのだそうです。
まるで自動車保険のような仕組みに感心しました。
（ドイツ語→英語→日本語の翻訳を経ているので、誤訳があるかもしれません；）

また、日本の医療保険制度は、ドイツをお手本にしている部分が大きいのですが、そのドイツでは10年前に国民皆保険制度は事実上崩壊しており、歯科治療の際に国民保険で賄われるのは1割程度だそうです。自己負担が9割、ということです。
それでは困るので、国民保険に加えて個人の収入に応じて、各自で民間の医療保険をかけている人がほとんどのため、自己負担率はもちろん、病気になった場合の病院での診察の優先順位なども違うのだそうです。

今回見学させていただいた歯科医院で、患者さんは何を求めて来院しますか？とお聞きしたところ、ほとんどの患者さんがメインテナンス・チェックをしてほしいと言って来院する、との回答でした。
一回のメインテナンスにかかる費用は60～70ユーロ（6500～8000円くらい）程度ですが、
それ以外の治療が必要になった場合、良い治療を受けるためには日本とは比較にならないほど高額な治療費を支払う必要があるため、歯科疾患の予防に対する意識が高まる一因となっているようです。

日本の保険制度も崩壊寸前と言われはじめて早何年たったでしょう。
口腔メインテナンスを国民の義務にしたら、口腔疾患も、全身疾患も予防できるのですから、医療費を抑えて、みんな健康に生活できるというすばらしい仕組みこそ、まねてくれたらなあと思います。

健康に生活したいという希望は誰もが心のどこかに持っているものです。
ダイセー歯科クリニックでは、健康に（しかも医療費を抑えて！）生活したい方を お待ちしております。

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