老朗生活

日々のよしなしごとを書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

読書『アンと幸福』

2024-04-22 20:19:57 | 読書
デパ地下の和菓子屋さんで働く若い女の子が主人公。

和菓子は日本の食物、歴史、生活に関わるのでその事が書かれていて面白い。直会ってそういう意味だったんだ。お菓子神社も知りませんでした。

この本は『和菓子とアン』シリーズの4作目でした。未読です。タイトルをみると、2作目が『アンと青春』、3作目が『アンと愛情』、4作目が『アンと幸福』で見事に『赤毛のアン』シリーズのオマージュ?

『アンと幸福』のローマ字は『Anne to Kofuku』でeのあるAnneだし。

この小説の内容は『赤毛のアン』とほとんど関係ないんですけどね。

読書『神様からひと言』

2024-04-10 08:23:15 | 読書
中堅どころの食品会社に中途入社してお客様相談室に配属された30代の主人公のお話。

お店を経営していた親戚の叔父さんは、いろんな電話がかかってくるって言ってたなあ。

2002年発行で有料チャンネルで放送されていたそうです。知りませんでした。

これからはいろんな商品のお客様相談室が気になりそう。


読書『黄色い家』

2024-04-06 22:07:41 | 読書

疑似家族の物語。恵まれない環境で肩を寄せあって生きる。

冒頭でもう大人になった主人公が以前、一緒に暮らしていた女性のことを新聞記事で読む場面から始まる。

時間がたったからこそわかってくることがあるように思った。これは主人公が過去と向き合う物語でもある。

読んでいたら『八日目の蝉』を思い出した。こちらも大人になった少女が過去を思い出す・振り返る話だった。

血のつながりはないけど周りからみたら愛情に包まれた親子。

その少女が大人になって、誘拐した女性と同じ境遇になるという流れがよくわからなかったけど、『八日目の蝉』の意味を知ると、そういうことかと腑に落ちた。

『黄色い家』も『八日目の蝉』も新聞連載の小説だったんだね。


読書『私労働小説』

2024-03-14 16:14:11 | 読書
ブレイディみかこさんの小説。副題はザ・シット・ジョブ(報われない仕事)。

第6話のパンとケアと薔薇が一番印象深かったかな。全部面白いけど。

この本を読んでいたら過去の自分の仕事のあれこれを思い出して目が冴えてしまった。

最後の方にしていた仕事はブルシット・ジョブ(どうでもいい仕事)にあたるかもと感じたけど、それは食べるために働く「労働」から自発的を意味する「活動」に変わっていったんだという気もする。





読書「枕草子のたくらみ」

2024-03-07 19:54:19 | 読書
大河ドラマ『光る君へ』を見ていて一番驚いたのは、道隆が開いた漢詩の会に父親と一緒にまひろ(紫式部)やききょう(清少納言)が参加していたことだった。

私は女性が参加できている、すごいと前向きに受け止めていたけど、この時ききょうには子供がいたらしい。子供を置いて出かけることができたんだね。

この本は面白かったです。枕草子はききょうが好き勝手に書き散らした作品ではなかったのね。当事、紙は貴重だったものね。