ヒヨコを食べる豚

 

　　　10月10日（月）　濃霧　気温24度　湿度86%

　朝6時に起床する　サボンが啼いている　変哲もない夜明け、昨日庭鶏の事を、
考えていたせいか、日本から東天紅や、尾長鶏を持ち込み、みせびらかしらかしたい、
衝動に駆られる、おの息の長い鳴き声、コケコッコォ～ォ、驚くだろうなァ、尾っぽを長く、
垂らして止る姿を見たら、仰天するだろうなぁ、と想いを巡らし、一人微笑む、検疫で難しいか、
それとも有精卵を、持ち込み抱かせれば、尾長鶏は天然記念物だったけ、　

 

　数日前の日記で、フィエスタのカラーヒヨコの写真を、載せたのですが。日本でのヒヨコの

事を思い出したのです。あれは小学校低学年の事でした。私は友達と連れ添い、田舎の孵化場に、

ヒヨコを買いに行ったのです。私は何にでも興味を持ち、特に動物が好きでした。お祭りで売っている、

ヒヨコ孵化場で安く、譲って呉れると云う話を耳にし、孵化場見学に出掛けたのです。【笑】

電燈の灯る、孵化箱の引き出しを開け、ヒヨコも見せて頂きました、そこには孵化」したばかりの、

ヒヨコが元気に啼いていました。又別の箱には、違うヒヨコも、鑑別を終え、全てが雄なのです。

 

 鶏の雄（コケコッコゥ）

 

　雛の孵化場で、高価な雌ヒヨコを、鑑別して抜いた、残りの雄ヒヨコを売って呉れるのです。

云わば鶏卵生産農家には、必要ない破棄物の雄を売ってくれるのです。お祭りの的屋さんに、

卸すヒヨコを売って呉れたのです。折角来てくれたので、可哀想に思ったのかも知れませんね、

孵化場も見学させて頂き、嬉しかったですね、此処では孵化したばかりのヒヨコ数匹を、

譲って頂きました。そして私がそこでみたものは、いまだに忘れませんよ、大きな五右衛門釜に、

何の理由か、孵化できずに、殻が身体に癒着した、不良の雛等を、生きながら茹でられている

姿でした。この時残酷なものを見てしまいましたね、何匹もの豚がそれを食べているのです。

最初は事情がよく、を飲み込めなかったのですが、その内に理解出来てきた時は

気持ち悪くなったですね、完全に孵化出来ない、ヒヨコと、鑑別を終えはじき出された、

雄ヒヨコの末路を、雌のヒヨコは、鶏卵生産農家に、高値で買い取られますが、

雄はお祭りの的屋さんに、捨て値で卸されるのは運の良い、方なんですね、

子供心に、見てはいけない、物を見てしまったのですね、実際食べている姿も、

目撃してしまったのです、フィリピンに来て、フィリピンアヒル、ヒヨコの孵化途中の茹でた、

バロットの茹で汁を、『チュウチュウ』啜る女性の姿を見ると、忘れていた豚の顔を

思い出すのです。【涙】【怖】

 

　 フィリピンアヒル（ビィビィ） 雛と成長した姿、 ビィビィちゃんの孵化直前の卵を茹でたのが、フィリピン名物、

バロット【笑】　此のこ汚い顔を、食べる前に思い出して、ドブの中が生活拠点ですよ、

 

　孵化箱から引き出し、中で元気に啼いているヒヨコも、この時は雄が5円で、雌は高くて、

買えなかったです　この時雌は貴重だが、雄の大事にはされていない、運命を知ったのです。

雌は卵を生むけれど、雄はブロイラーとし、育てられ食べられるだけでしからね、

鶏卵として市場に出回る、玉子は無精卵で良く、雄はいらない事を知ったのです。

大人になってから、初生ひな鑑別師と云う、 お仕事が有、手先の器用な日本人は、

鑑別の速さ、正確さで世界一だと、知ったのです。【笑】

 

 

 

 

　お祭り等の夜店で、雌だと云われたのに、真っ赤なトサカが生えて、『コケコッコゥ』

『オジサン、オジサン、雌頂戴！』　『ハイよ此れ雌ね』と、渡されても、雌なん居ませんよ、　

此処は世界一の、鑑別能力の国、日本なんですから、【笑】

 

 

 

 鶏の雌（コッコッコッ）　雄（コケコッコゥ）　

 

　フィリピンの、フィエスタでの、カラーヒヨコは無選別、雌も混じるのです。

フィリピンでは、優秀な鑑別師など、居るはずは無いですから、雄も大事にする国、

フィリピンなんです。当たりが雌、で外れが雄、5箇月後が、お楽しみですね、

『コッコッコッ』が当たりで、『コケコッコ』が外れね、【笑】

 

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