だるま親爺は新宿赤十字病院(今はありません)で生まれました。
生まれた時から厄介なお騒がせ野郎です。
おふくろが行動的な人で、出産も間もない時期に軽井沢に旅行に出かけました。
その時にバスに乗って長いこと揺られたらしいんですが…
舗装もままならないでこぼこ道を、クッションもきかない当時のバスに乗ったらしいんですな。
そりゃもう天も地もひっくり返るような乗り心地だったそうです。
おなかの中のだるま親爺もそりゃもう七転八倒したようで、へその緒が首にがんじがらめに巻き付いたそうですよ...。
お医者さんもあきれながらおなかにいるだるま親爺をぐるぐると動かしてへその緒をもとに戻そうとしたそうですが(おふくろ曰く)、どうにもならんかったようです。
おなかにいるときは窒息することもないためか生命の危機はまぬがれたんでしょうな。
そうして、だるま親爺はへその緒を巻き付けたまま逆子でこの世に産まれました。
当然この世では呼吸しないと生きていけませんな。
へその緒を首からほどきますがうんともスントモ泣きださない。。
看護師さんは、だるま親爺の足を持ち宙吊りにして持ち上げるとしりっぺたを思いっきりひっぱたくこと何回も。。。
回数は覚えていません。
意識のないまま生まれたのですから。。。
その辺はおふくろも同じです。
もうだめかと思っていたらギャアギャアと泣き始めました。
首は絞められるは、さかさまにされてケツはひっぱたかれるはでもうやめてくれの泣き叫びだったんですな。
あーよかった。助かった。
こうして、だるま親爺は七転び八起きで生まれ、その後も七転八倒の人生を歩んでおります。