DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

MAURITSHUIS美術館展@東京都美術館

 本日の活動は上野でマウリッツハイス美術展から。死ぬほど混むことが予想されるので9:30の開館前に到着するように京成で向かう。しかし、すでに上野公園を歩く人のほとんどが東京都美術館に吸い込まれて行く感じで、結局10分くらい入場に並ぶ。これが見終わった11時頃には40分待ちの表示が。しかしこれだけ美術館が大衆化すると、解説のヘッドホンも利用者が多い。昔は解説のヘッドホン自体見かけなかったし、あっても利用する人は2割程度だった。現在は6割くらいの入場者が利用している、僕は視覚だけで絵画からメッセージを受け取るのが楽しいのであって、解説聞きながら観るならテレビの美術番組でいいじゃん、と思ってしまう(とか言いながら、今回の解説ナレーターは武井咲ちゃんと言うことで自分もちょっと食指が動いたのだがw)。まあでも美術愛好家人口が増えるのは良いこと、としておこうか。夏休みと言うことで子どもたちも多いし。

 それにしても、なぜオランダはこのような絵画王国になったのだろうか。オランダはヨーロッパでは小国と言っていい。もちろん大航海時代には先頭を走っていた国ではある。そうした権威を誇示するために軍人や宮廷の人々の肖像画が盛んなのは合点が行くが、実際、風俗画や風景画など画家の個人的モチベーションで描かれた作品がこうして後世にたくさん残っている。画家のモチベーションも、そしてそれらを品評し購入するパトロンも当時すでに高い鑑識眼を持っていた、と言う奇跡がなければならない。
 まだ写真がなかった17世紀の作品群である、その写実力はすごい。そして更にレンブラントのような光と闇の対照性による劇的で卓越した描写はやはり世界的な財産だな、と思う。

 それにしても、なんか期待以上にすごい作品目白押しでビックリした、Rembrandt Van Rijnの作品が3作品、Johannes Vermeerも話題の「真珠の耳飾りの少女Girl with Pearl Earrings」(特別に行列ができている。こんなのはダ・ヴィンチのモナリザ以来だろう。それだけの価値の認められた作品と言うことだ)以外にも作品があるとは!混み具合も凄かったが、確かに観に行く価値の高い展覧会。意外と画集が2000円とお手頃なのも良かった。レンブラント、フェルメール以外にもライスダール(昔はロイスダールと言う表記だったような)やヴァン・ダイク、デ・ホーホ、ルーベンス、ヤン・ステーンなどそうそうたるメンツの作品が並んでいた。
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