![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/88/3bbc7a0593fd4e4b9c47b7c67106af58.jpg)
それにしても、なぜオランダはこのような絵画王国になったのだろうか。オランダはヨーロッパでは小国と言っていい。もちろん大航海時代には先頭を走っていた国ではある。そうした権威を誇示するために軍人や宮廷の人々の肖像画が盛んなのは合点が行くが、実際、風俗画や風景画など画家の個人的モチベーションで描かれた作品がこうして後世にたくさん残っている。画家のモチベーションも、そしてそれらを品評し購入するパトロンも当時すでに高い鑑識眼を持っていた、と言う奇跡がなければならない。
まだ写真がなかった17世紀の作品群である、その写実力はすごい。そして更にレンブラントのような光と闇の対照性による劇的で卓越した描写はやはり世界的な財産だな、と思う。
それにしても、なんか期待以上にすごい作品目白押しでビックリした、Rembrandt Van Rijnの作品が3作品、Johannes Vermeerも話題の「真珠の耳飾りの少女Girl with Pearl Earrings」(特別に行列ができている。こんなのはダ・ヴィンチのモナリザ以来だろう。それだけの価値の認められた作品と言うことだ)以外にも作品があるとは!混み具合も凄かったが、確かに観に行く価値の高い展覧会。意外と画集が2000円とお手頃なのも良かった。レンブラント、フェルメール以外にもライスダール(昔はロイスダールと言う表記だったような)やヴァン・ダイク、デ・ホーホ、ルーベンス、ヤン・ステーンなどそうそうたるメンツの作品が並んでいた。