
1972年作品、米ソ宇宙開発競争真っ只中、ということを考えると、スタンリー・キューブリックのソ連版として比較したくなる。キューブリックも、映像詩としては素晴らしいが、宇宙開発バンザイ的な能天気さは微塵もない。タルコフスキーもそうだ、それどころか、かなりホラーチックな物語で、むしろ人類は軽々しく宇宙という神聖にしておかすべからずな世界へ赴いてはならない、という警告にすら思える。
いや違う、キューブリックもタルコフスキーも、宇宙を舞台にしながらも、宇宙の神秘に興味は薄く、生命の神秘を問いかけているようだ。私たち人類は、私たち自身をまだ何も知らない、その哲学的問いを投げかけることに、宇宙開発時代がSF作家たちを大いに刺激した、ということなのだろう。重いが、人生に一度は観ておくべき映画を堪能した感じ。
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