反対のための反対で上等

　反対するのには理由がある。その理由を説明する前から反対のための反対!と聞く耳を持たないのは勘弁して欲しい。
　何より、政治と言うのは本質的に国民から批判されてナンボのものである。貴重な一票をの投じて権力を託した以上、有権者の意図にそぐわない政治的決定をしようとしたら批判されるのは当然である。
　むしろ政治批判もできないような人間は、弱腰者、のそしりを免れない、と言うのが本来の民主主義だ。ちなみに民主主義は右でも左でもない。中国は共産主義なのではなく一党独裁主義、と言うか、地球上にマルクスの考えた本来の共産主義をまだ存在したことがない、と言うべきか。右も本来の民主主義ではない。新自由主義と呼ばれる、一部の富裕層が自由を謳歌する仕組みをもって民主主義を名乗るなど10年早いのであり、我々国民は半永久的に政府を批判し続けて、それでなんとかやっていけるのが民主主義である。投票に行くことすら面倒くさがるような国民では民主主義など簡単にひっくり返される。反対のための反対と言われるくらい国民は政府にイチャモンをつけないと民主主義は維持できないのだ。