「属国・日本論」 副島隆彦 著 (五月書房)
これは1997年出版された「改訂版」で2005年に本屋に並んでいる。
「属国」という言葉は、今、マスコミでもよく使われている。その他「隷属」「反植民地」とも言われますが、「属国」は副島氏が初めて使った言葉と思います。
副島氏にとっては、この本が原点とでも言いますか、主著でもあると思います。
日本は室町時代から、中国の「属国」であった日本、それから、今はアメリカの「属国」である。現在も、相変わらず、アメリカから命令(俺たちの言うことを聞け!、この件について討議しろ!)を受けている。政治家や官僚はこれを認めたがらない(国民に対してプライドがあるからでは?)
幕末から明治維新にかけての重要人物が、いかに操られ、大国(イギリス等)の利益になるように動かされた、また第二次世界対戦が、日本にとって仕組まれた戦争で、日本が針路を誤ったことについて詳しく解説してあります。
「今だからこそ」この本は、読む価値があります。世界普遍的な考え、ワールドバリューのなものの考えがないと、日本は騙され、孤立してしまう。世界の流れに逆らわず世界基準に従った国になる(7)と民族固有価値で理不尽な日本支配に闘う(3)の「七三の構え」で生き抜くことが大切と説いています。
現在の安倍政権は、反中、反韓をモロに出しています。その反面「反米」の感情的な面も国民にジワジワと広がっていますが、安易に反米は国益に反するので、「七三の構え」で世界から尊敬される国になることを願っています。
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