2012年4月2日東京新聞朝刊より引用
私説 論説室から
野田内閣が消費税率引き上げ法案を閣議決定した。有権者が民主党に政権を託した2009年衆院選のマニフェストのどこにも、消費税率を引き上げるとは書いていない。明らかに「国民との契約」違反だ。
付言すれば、菅直人前首相が消費税を掲げて戦った10年参院選で民主党は惨敗している。国民の支持を得られなかった政策を臆面もなく再び持ち出すとは、民主党も神経がずぶとくなったものだ。それが政権与党らしさだとしたら、あまりにも悲しい。
国民に約束したことをやらない、約束していないことをやる。政権与党がそんなことを繰り返すから、政治が信頼を失うのだろう。
そんな民主党とAIJ投資顧問が重なって見えるのは私だけだろうか。
AIJの社長は自ら指示した虚偽の高利回りで企業年金の資金運用を勧誘し、それを信じた年金基金は貴重な資金を託す。もちろん高利回りは虚偽だから資金は目減りするばかりか、ほとんどが返ってこない。そして社長は国会でこう言い放つ。「最初からだます気は全くありません」と。
民主党も最初から国民をだますつもりはなかったのだろうが、政治は結果責任だ。今になって増税理由をいくら言い繕っても、契約破りの事実は消えない。
国会ではその民主党議員がAIJの社長を詰問していた。これは悲劇、いや、もはや喜劇である。 豊田洋一
引用終わり
そして今日たまたま国会の質疑を聴いていたら深刻な事故など起こらない(だから大げさな対策は必要ない)と言っていた自民党の議員が政府の原発事故に対する対応を非難追及していて、これもそのたぐいの喜劇だ。
小選挙区制ではこんな民主党か自民党のどちらかを選ばなければならないのが現実だ。こんなありさまだから橋下や石原みたいなのが喝采をあびるのだと思う。
私だって現状は困ったことだと思っているが橋下や石原は嫌だ。
私説 論説室から
野田内閣が消費税率引き上げ法案を閣議決定した。有権者が民主党に政権を託した2009年衆院選のマニフェストのどこにも、消費税率を引き上げるとは書いていない。明らかに「国民との契約」違反だ。
付言すれば、菅直人前首相が消費税を掲げて戦った10年参院選で民主党は惨敗している。国民の支持を得られなかった政策を臆面もなく再び持ち出すとは、民主党も神経がずぶとくなったものだ。それが政権与党らしさだとしたら、あまりにも悲しい。
国民に約束したことをやらない、約束していないことをやる。政権与党がそんなことを繰り返すから、政治が信頼を失うのだろう。
そんな民主党とAIJ投資顧問が重なって見えるのは私だけだろうか。
AIJの社長は自ら指示した虚偽の高利回りで企業年金の資金運用を勧誘し、それを信じた年金基金は貴重な資金を託す。もちろん高利回りは虚偽だから資金は目減りするばかりか、ほとんどが返ってこない。そして社長は国会でこう言い放つ。「最初からだます気は全くありません」と。
民主党も最初から国民をだますつもりはなかったのだろうが、政治は結果責任だ。今になって増税理由をいくら言い繕っても、契約破りの事実は消えない。
国会ではその民主党議員がAIJの社長を詰問していた。これは悲劇、いや、もはや喜劇である。 豊田洋一
引用終わり
そして今日たまたま国会の質疑を聴いていたら深刻な事故など起こらない(だから大げさな対策は必要ない)と言っていた自民党の議員が政府の原発事故に対する対応を非難追及していて、これもそのたぐいの喜劇だ。
小選挙区制ではこんな民主党か自民党のどちらかを選ばなければならないのが現実だ。こんなありさまだから橋下や石原みたいなのが喝采をあびるのだと思う。
私だって現状は困ったことだと思っているが橋下や石原は嫌だ。