1923年製作の女性の像がアニメのキャラに変貌?という記事ですが、
以前も大胆な修復で話題になった、フレスコ画の立体版みたいで、
スペイン人の、でたらめを極めた、おおらかさが有るから、
私の大好きな、ダリのようなシュールレアリスムが、生まれるんでしょうね。
トイストーリーのキャラクターのポテトヘッドに似ているそうです。
目と口が穴が開いてるだけの顔で、日本人にはお馴染みの埴輪のようです。
私は高校生の時、選択授業で一番楽だと思い、美術をとっていました。
しかし、美術の先生は、油絵の道具のワンセットを買わせ、
使い方も全く教えてくれず、水彩画しか知らないので、
油で色を薄め過ぎて、キャンバスが、ベチャベチャになっていました。
印象派の綺麗な絵を描くつもりが、図らずも強制的にシュールレアリスムに、
自動翻訳されてしまっていました。
そういう私の芸術作品を理解してもらえず、
作品を全部出したのに、何故か通知簿は、5段階の2になっていました。
それどころか、奥さんちょっと聞いて下さい !
冬休みの課題で、年賀はがきをゴム板の版画で、
3色以上の多色刷りをしてこい、と言われたので、
ちょっとでも楽をしようと思い、ちょうど寅年だったので、
虎の適当な写真を探し、それをデフォルメして、もっと単純にして、
画面いっばいを顔にしてゴム版に写し、
黄色と黒と白、白は掘っただけで白になりますが、
それで提出したら、勝手に神戸新聞で佳作になっていました。
なんと、私の名前が新聞に載ったのです。
それなのに、あーー、それなのに ! !
それと、最後の作品が、なんと !
銅板によるエッチングでシュールレアリスムの版画を作れ、とな。
なんのこっちゃ !
象さんの書く絵より、意味が分からん。
みんな、大混乱になっていました。
しかーし、私は、ダリを崇拝していましたので、
シュールレアリスムの絵は、よーく知っていましたが、
分からないふりをして、
助手になっている、女子大生の可愛いお姉さんに、ここぞとばかりに、
穴が開くほど見ていた、ダリの絵の載った本を、
1ページごとの説明を、初めて見るが如く、
顎に人差し指を当てながら、わざとらしく、大きく頷き、
口角が上がって来るのを押さえ込み、無理矢理、への字口にして、
下心を隠すのに、必死でした。
そんな猥雑な邪なスケベ心満載の18才の私は、
溢れんばかりの才能で、渾身の一枚を摺り上げました。
しかーし、評価されたのは、
他の学生の馬が立ち上がっただけの、具象画です。
私の作品は、口を大きく開けた人間の顔が、正面、左右に有り、
正面の顔の口は、向こうに抜けていて、地平線が見えている。
その遠景の地平線の上に、亀が横に飛んでいる。
これぞ、シュールレアリスム ! まさに自画自賛。
私の芸術作品は、凡人には理解出来ず、
時代が追い付いてこないのを嘆きました。
御戯れはさておき、サルバドール・ダリのミドルネームは、
自分の尊敬した人の名前を、ドンドン継ぎ足し、
とんでもなく長くなりました。
それと、奥様が大好きで、こそっと、大胆に、意味なく、シュールに、
絵の中に描かれています。
ダリの名言も、案外クールで合理的で楽しいです。