私は学生運動の時代のすぐ後の時代です。
小学生の頃、社会ではいろんな事件が起こり、常に騒然としていました。
大学生が学生運動をやっているのをテレビで見ていて、
大学生なんて、賢い人がやっているんだから、
とっても価値があるんだろうと、思っていましたが、
だんだん訳の分からない方になって行き、
只々、暇と金を持て余しているだけじゃないんかと思い出しました。
あの時代は、実際、大学に行くなんてのは、余程の向学心が有る人だけが
行く学校でしたから、それだけにインテリであり、
ほとんどの人が中卒か高卒までの中、
大卒というだけで、尊敬されていました。
貧乏人からしたら、インテリで金持ちのお遊びにしか見えませんでした。
勉強をして、海外の事を知れば知るほど、平和な日本にいる事に
苛立ちを覚えていたのかもしれません。
毎日食べるだけで汲々としている市井の人々は、せいぜい海外の事と言えば、
テレビでやっているベトナム戦争の状況を知る程度です。
昔は欧米に行くのは、飛行機では片道100万円以上かかり、
船で行くと、もうちょっと安いですが、かるく一週間以上かかってました。
学生運動も、あっという間に下火になり、
一生懸命、大企業を批判していたインテリの学生さんは、
その大企業に就職していきました。
あの時、この人達は一体何がしたかったのでしょうと思い、
そして私は日本の大学の文系さんのイメージが確定しました。
その後、高校生になると、私の確信は確固たるものとなりました。
バブルの頃は、ある有名女子大の学生さんのひと月の小遣いが、
20万円以上貰っているとの事でしたが、
その頃の私のお給料は15万円でした。
まあ、私は基本、お金をあまり使わないので、貯まっていきましたが。
あの頃はカードなんてものも無かった時代ですから、
お給料は現金払いで、貰ったら、そのまま机の引き出しに放り込んでいて、
貯まって来たら、適当に親に銀行に入れといてと渡していました。
やっぱり、今の日本は平和でいい国です、
ただちょっと気が抜けすぎですけどね。
おいしいパンとケーキだけ食べるだけで、
安上がりの幸福感を感じられるんですから、最高です。