「なぜそちらの賃上げ分をこっちが負担するの?」…
そう言えば、その通りです。
こういう交渉をするのに、そのままストレートにこんな事を言えば、
そら、そう言われるのは当然でしょう。
あくまで、そっちの都合であって、関係ないと言えば関係ない。
この事を受けてしまえば、どんどん要望が、酷くなってくるかもしれない。
相手が納得できそうな原因なり、理由をいくつか持って、
断れない状況を作り上げないと交渉にはならない。
これも相手有っての商売の一部なんですから、
恐怖なんて言ってても仕方がないでしょう。
これがそんなに怖いのなら、これまでどんだけ楽な商売をやってきたんや。
生まれた時から、商売の最前線を見てきた私からしたら、
「何を今更言うとんねん 、嫌なら、商売なんてやめろ ! 」です。
まあ、私は子供の頃に裏も表も見聞きし過ぎたせいで、
つくづく嫌になりましたが、
日本は戦後ずっと、文系社会にとってはいい時代が長く続き過ぎた。
昔の商売の現場で使われていた言葉である、
丁々発止や、生き馬の目を抜くなどの、商売の厳しさを表す言葉を
全く聞かなくなりました。
いろんな営業マンとも出会いましたが、全く頭を使って考えていない。
一を聞いたら十を知れ、どころか、良くて二、下手すりゃコンマ1以下です。
そりゃ、誰でも適当な大学を出てサラリーマンに成りたがるわ。
日本語は、「それな、」しか言えない奴が居て、こんな人間でも、
今は働いて、お給料を頂けるんですから、つくづくいい時代です。
「それな」だけで良かったら、鳥のインコでも、もっと喋るわ !
そんな人間にも、給料のベースアップをしなければ来てもらえない。
その結果、人手不足倒産をする。
とことん、合理化をしてきてなくて、生産性を上げられないんだから、
当然の帰結でしょうね。
統計では、約6割の企業が、AIを使わないと言っているらしい。
その理由は、なんか、AIが怖いんだそうです。
怖い本当の理由は、社長より賢くて、論理的に勝てないからでしょうね。
なんせ、チャットGPT 4は、医師の国家試験に通ったらしいですから。
ある人工知能の専門家も言っていますが、これからは、
そのAIを上手く操る人間が、ぼろ儲けをするようになるだろうとの事です。
AIが、丁々発止と生き馬の目を抜くのでなく、
来年には、生きている人間の目を抜いているかもしれません。
あの熊さんよりも早くね。