日産が苦しいのは中国だけではない。2024年4月から9月までの半年間で、日産の営業利益(会社の本業で稼いだお金)は、前の年の同じ時期と比べて90%以上も減って、わずか329億円になってしまった。
シャープの時と同じように、中国の鴻海(ホンハイ)に、
買収されそうになったので、経産省が慌てて合併させたと言われています。
まー、仕方がないと言えば仕方がないのかもしれませんが、
やるのなら、とことんホンダが鴻海がやろうとした事に、
近い事をやらなくてはいけないでしょう。
それは、経営陣も含めたリストラです。
対等ではなく、絶対的にホンダのやり方に従わせるぐらいでないと、
うまくいかないと思います。
下手に対等にすると、揉め続けて、物事がいつまでも決まらない。
ただでさえ、日産の中で揉めて、なんにも決まらなかったせいで、
こうなってしまった訳ですから、気に入らない人間は、
どうぞ辞めて下さいぐらいで丁度いい。
日本のメーカーは、営業畑の人が社長に着いてきた結果、
大社長になり、大企業病になり、事なかれ主義になり、
その上、お客さんを無視して会社が傾いてきた。
仕事をする目的が、私利私欲で、権力が欲しくて、
最終的に、勲章を国から頂きたい。
それは、自分に自信が無いから、他人に評価してもらったという証が欲しい。
だから、世間体として、人が羨むような分かりやすい物が欲しい。
そういう話しは、毎週、水戸黄門で見せてくれます。
しかし昔から、よくまあ飽きずに懲りませんねー。
昨日でも、ホンダ、日産、三菱の社長が記者会見をしていましたが、
終わっても、握手もしなかった。
これを見ても明らかに、ホンダが嫌々だということが分かります。
日産も三菱もホンダより歴史が有り、見下している。
そんな、最初から偉そうな態度の奴を雇いたくないでしょう。
ゴーンさんも、それが分かっていて警告している。
アメリカの車のアンケートで、日本車は信頼感は高いけど、
満足感は低いと出ていました。
結局、私は前から言っていますが、未だに、工業製品を作ると、
実用性第一で、デザインとかは後回しです。
自動車は、ただの移動手段ではなく、リスクや形も含め、
ワクワク感を楽しむ物です。
それを、技術系の社長ならまだしも、営業系の社長なのに分からない。
結局、お客さんの立場に立って商品を考えていない。
営業成績は、どこかの会社に営業車を何台買わせたかだけで、
評価されるからでしょう。
そんな人間が出世するようになっているのが日本の車会社です。
工業製品のレベルが中国も上がって追いつかれたからこそ、
欧米と同じように、車を楽しむ物にしていかないとダメなんですが、
それには、芸術的センスや、リスクを楽しむような素養が無ければいけない。
だけど、日本の、みんなと一緒でないとダメという、
教育システムが有る限り、無理でしょうね。
今は勝手に中国さんは、凹んでいますが、
このまま行けば、その内、全て抜かれてしまうでしょう。
だからこそ、経営や管理は、とっととAIに任せて、
合理的にした方がいいと思います。
そうでないと、今回は、鴻海に買収されなかったですが、
その内アメリカなど、どこかの投資会社に買収されて、
おいしい所を全部持って行かれるでしょう。
そうなると、7億円も給料を取っていた日産の社長のような人は、
日本人ではいなくなるでしょうね。
結局、日本人の社長は、缶バッヂを胸に付けているだけでいいんでしょう。