先日、 近所の動物眼科に連れていかれた、トイプードルのビーちゃん。
角膜にヒビが入っており、もうすぐクレーターになるか穴が開いて、中身がビューと飛び出ると診断されまして。特に治療法はなく、手術も年寄りだからできない。せめて目に潤いを与えるヒアルロン酸の目薬をさしていきましょうと言うことで診断がつきました。
中身がビューと出たら本当に辛いので、いろいろ病院を探しまして、もういっこ、動物眼科に行ってみることにしました。
予約の電話を入れると、院長先生の奥さんであると思われる女性のスタッフさんが受付をしてくださり、症状を聞いてくれました。そして早速予約を取りました。奥さんは、「検査とか治療費は高いですが大丈夫ですか」と聞いてくれました。ゴクリ…
そんなに高いのか。1万円とかするのか。でも行くしかない…愛犬の目が破裂するのを手をこまねいて見ているわけにはいかないのです。
予約を取って電話を切ると、ビーちゃん元気がありません。明日どこかに連れていかれると分かったのでしょうか。いつも食欲モリモリなのに朝ごはんと昼ごはんを食べませんでした。ちょっと不安になったので、近所の、血液検査だけお願いしている動物病院に急いで連れて行きました。すると、クレアチニンが下がっていて、まったくの正常値になっていました。やったー。BUNがちょっと高いけど、これはいつものことです。全て問題なしこの調子でと院長先生に言われて、安心して帰ってきました。よしこれで明日は動物眼科に張り切って出かけられます。血液検査から帰ってくると、ビーちゃんはすごい食欲でご飯を食べまくりました。さっきまでの元気のなさは一体何だったんだ。単に眠かったのかな…最近寒いしね。夜はほんのちょっとだけ雪も降りました。数分間でやみました。
雪が降ったら明日の動物眼科にいけなくなりそうだったので、すぐに止んでくれてよかったです。
翌日。いよいよ動物眼科に行く日です。
のんきに日光浴をする
ビーちゃん。今日はこれから大変なんだよ、頑張ろうね。
ケージをシートベルトで固定して、出発
スンスン言うビー。
あんまりストレスを与えると、また前庭疾患とかになりそうなので、ちょいちょい休憩を入れました。
コンビニ休憩中の愛犬ビーちゃん
1時間半ぐらいかけて、動物病院に着きました
30分ぐらい早く着いちゃったかな。
待合室でおとなしくしているビーちゃん。えらいぞ。この目の白いのが、どんどん広がっています。一体どんな診断になるのか。手術をするのか。手術はしないのか。ドキドキします。
まずは若い先生が出てきていろいろ話を聞いてはメモに取って行きます。
ホームページで見た先生と違うので、あれ、眼科の先生がいないのかなと不安になって、
「あの、院長先生ですか?」と聞いてみました。すると、
「いいえ、違うんです、院長は後からきます。」と答えてくださいました。もしかして院長の息子さんでしょうか。この若い先生は雰囲気がものすごく柔らかい優しい先生なので、珍しく、ビーちゃんが、おとなしく目を見てもらっていました。いつも首をぶん回すビーちゃんが本当に珍しいことです。
私はブログの記録など、振り返ってメモに書いておいたことをなるべくたくさんお話ししました。2017年から、瞳孔の左右差があること。
2019年に目の表面に白いモヤが出たこと。主治医による最初の診断→角膜のカルシウム沈着
サブ主治医によるセカンドオピニオン→角膜ジストロフィー
近所の眼科医によるサードオピニオン→角膜のヒビ 手術しか打つ手はなし
など。
若先生に一通り話した後、院長先生が登場しました。院長先生と若先生で協力してビーちゃんの目を見て行きます。
ビーちゃんはとうとうというか案の定というか激しく首を振り始めました。左右に振るんじゃなくてね、首を上に激しく撥ね上げるんですね。ヘビメタのように。
吠えたり噛んだりはしないので口輪の必要はありませんでしたが、目の検査には非常に適さない動きをしますね。
助手先生は、「歳を考えたら、本当によく頑張っていますよぉぉぉ」と言いながら
ビーちゃんの目を様々チェックしていきます。目に紙を差し込んで、涙の量を測りました。院長先生がストップウォッチで時間を図ります。涙の量は30ミリと言うことでした。涙は十分に出ていてドライアイではないと言われました。ドライアイは大変なのでドライアイじゃなくてよかったよと言われました。そうなのか、涙が出てていいのか。
そして目に染色液を入れました。あんまり目は黄色くなりませんでした。
何とか目を覗き込んだ先生、説明を始めました。
目の表面の白いもやもやに関して
「まず、目の表面にヒビがある。でも、まだ砕けてはいない。割れたらもっと痛がるし、染色液で、染まるはず。
こうして見ていても、この人(ビーのこと)は全然目をいじらないので、痛くも痒くもないと思われる。
角膜ジストロフィーではないと思う角膜ジストロフィーはもっとまん丸い形である。角膜ジストロフィーだったらそれが免疫介在性のものならば、治す薬を私は作れる。(ここで先生が、自作の薬で角膜ジストロフィーを直した症例の写真をいくつか見せてくれた)
角膜に傷があるからそこにカルシウムが沈着している。もうちょっとひどくなっていたら、カルシウムを削ると言う治療法もある
あれカルシウム沈着って、前主治医の先生が言ってたような… そうか、良い薬がなかっただけで、診断は合ってたんだなきっと。
ビーは角膜変性症であるというのがこちらの先生の診断でした。
原因は栄養不良であるとか甲状腺の病気であるとか考えられるそうです。甲状腺の病気だとしたら、検査治療検査治療で大変な思いをして本格的に治療すると言う道もあるが、17歳と言う高齢であることを考えると、検査治療検査治療を繰り返す甲状腺の病気の治療に取り掛かるのはあまり好ましくないと思われる。検査したければ機会があるのですぐできる。「ウチその機械あるんすよ」先生はうれしそうにそう言いました。
そして、左の目の方が大変な状態で右目はそんなでもないとおっしゃいました。前の眼科では反対のこと言われましたが今回の眼科では、見た目通り左が悪いと言う診断です。
目の表面にできている白い斑に関して
これは、脂肪沈着であると思われる。これは目の表面にできているように見えるかもしれないが実は目の表面の内側にできている。だから目薬で治すものでは無い。原因は血液検査をしてみないとわからないが高脂血症、中性脂肪、そういう問題かもしれない。」
私「中性脂肪ですか、食べていたものが脂っこかったということでしょうか(お肉好きだもんな💦)」
先生「そうとも限らない。そんな単純なものでもない。絶食して血液検査をしてみないとわからないし。ただ腎臓療法食を食べているのであれば、食事は脂っこいものであるはず。腎臓療法食は、タンパク質を減らしてその分カロリーを脂質で補うから。」
私「腎臓療法食を食べさせておりません」
先生「うんじゃぁそれは良かったと思うよ。」
目薬に関して
以前出されていたクラビットはとても強いから、いきなりこの強さのを出されちゃうと、他の眼病の時に効く薬がないんだよなと言われました。
今回は、院長先生の手作りの目薬をさすことになりました。「ウチ目薬作ってるんですよ」先生はうれしそうに説明しました。とても効く目薬だそうで、いろんな犬の目が劇的に治っていく様子の写真をたくさん見せてくれました。1日10回でもさして良いそうで 1時間2回とか2時間に一回さしていいそうです。頑張れば目の傷も治るかもしれないと言われました。夜中はどうしたらいいのかと聞くと、夜中ももし目が覚めたらさしてやってくださいと言われました。
目の破裂に関して
すぐにも目が破裂するようなそんなひどい状態ではない。そんな脅かしたってしょうがないねぇ、と言われました。そうか、すぐに破裂するわけでは無いのか。
先生の診察は1時間ぐらいじっくり見てもらえました。
ビーの目玉がすぐに破裂するわけではないと言われてちょっと安心...
しましたが
お会計でお姉ちゃんの目玉が破裂しそうに
(◎▽◎;)
なりました。ちゃんちゃん。
帰途につく前に、ちょっと辺りを散歩して、ご飯をやってみました。いつものお皿を持ってきていたので、そこに犬日和を乗せてやると、
ばくばく食べました!
ビーちゃん〜〜頼もしい子!
さーてがんばって帰ろう
帰りはすごく気温が下がっていたので、抱っこバッグごとケージに入れてやりました。
帰り道は混んで混んで混んで混んで大変でした。
あと15分位と言うところで、ビーちゃんがもう限界と言う感じでピピピピピピピピ泣きました。
もう少しだよって励ますために休憩をとりました。
かわいそうに疲れたよね💦
やっとこさ家に到着、往復と病院と休憩となんだかんだ家を出発してから7時間かかりました。
帰宅するとビーちゃんは2回目の晩御飯を要求!ご飯をもりもり食べました。
疲労困憊で熟睡するビーちゃん
本当によく頑張ってくれました。
治るかはわからないけれども、治療法がないと言われている時よりは気が楽になりました。これから目薬がんばってみます
高かったしね😭