雑木囃子

粛々と朝を迎えるがそれは毎日のこと

朝は日の出を拝みにゆきました。
初日の出にはなりませんが、毎日のおひさまに感謝する粛々です。
実にありがたいことです。

私はキャンプ場で待機ですから、若者が盗撮した写真を転用してます。
現場はとても寒いはずで、手をさすり肩寄せあって日の出を待ったことでしょう。
そして、おひさまのありがたさを体が感じたことでしょう。
心は体の中にあるので、言葉や文字なんかにする必要はない何かを留めるのが心の役割です。

これが直接体験の本質です。
体が感じていることはわからないし言葉にはできないけれど、何かが届き留まる。それだけでいいのです。
何か言わせたり、感想を求めたり、何を体験したか大人が確認したり、そういうことは必要ない。必要とするのは大人の都合だ。大人は自分が贈ったものの成果を気にするからだ。子どもは心身がもやもやモジャモジャしていてもそのままでいい。

体験したことは様々に作用する。
子どもたちのこれからに作用せざるを得ない大切なことを大人がどれだけ贈れるか。それをプログラムといいます。
大切なことだらけだと緩急のない押し付けがましいプログラムになるでしょう。ですから、アクティビティの組み合わせがあります。アクティビティの下地には生活のテーマがあります。

生活のテーマがおろそかなら、プログラムもアクティビティも上っ面になるわけですから、目立たなくても生活のことはしっかりやる。

いつもの暮らしには生活のテーマは無いけれども、家のルールや決まりがある。にわかにキャンプにて、ほかの生活があることを知る。それは、家風や文化であり、差ではなくさまざまな暮らしを認め合う育ちになる。まさか日々の丹念な暮らしより海外旅行が大切という家なら、人が羨む素敵家族を演じているだけの空っぽである。なお、そういう家は、自分たちがそうなっていることに気づかない。眺める側も気づかない人が増えているから、バエこそ正義になってしまう。その風情を、さもしい、と言う。

いくらステキなアクティビティがあっても生活がちぐはぐなら、キケンなキャンプになる。
アクティビティの安全は誇張するが、生活を見守り対応対策がなっちゃいない様子はしばしば見るのだが、そこは家庭にはわからない。生活つまり家で暮らしている時に親は健康と安全にとても気を配る。キャンプではそれ以上にやらないと安全も健康も豊かさも贈れない。だから生活がちぐはぐだとキケンなキャンプになるわけだ。

生活は目立たない。親もキャンプでどんな生活をし、どんな風にリーダーたちに守られているかわからない。ほとんどか絶対にわからない。
子どもはどんなキャンプでもたのしかったと言って帰るから、なおさらわからない。

このことは、子どもキャンプ業界の闇と言えるかもしれない。
親にわからず子どもにたのしいと言わせるなんて、ド素人でもできる。誰にでもできる。経験も研究もなくてもできる。
そしてキャンプでひと稼ぎしようとする人が増え、たいして学ばなくてもひと稼ぎできるし、子どものためにという大義を背負った気分にもなれるから、反省も研究も必要ない。
それはまあ良い。私たちも模索し研究し経験して今があるから、やみくもでがむしゃらな時期はあって良い。
問題はそこからどうやって高めてゆくか、である。高めることには手間がかかるし、実に目立たないから、やってもやらなくてもいいことに押し込めてしまえば大丈夫だ。
高めようとしている団体か、高まっていて維持する団体か、高める気のないイキった団体か、儲かることしか考えてない団体か、そんなのは1時間もくれれば私には全部わかる。いや、場面によっては5分でわかる。

若いリーダーはアクティビティを気にする。それはそういう段階だからだ。うまくやりたいし失敗したくないのは、アクティビティは目立つからだ。
実際は、子どもがケガをしたらうろたえている。生活面では何か気遣いも欠けている。気持ちもゆとりがない。
なぜなら若いと生活はまだ親に委ねているし、何かを背負うとしたら自分の人生だけという人が大勢だろうから、生活が大切であるという体感も薄い。理解はできても体が分かってない。それをも含めてみんなで育とうとするのがキャンプだから、リーダーに経験や技術は求めない。が、賢さは常時求めている。

賢さは知恵という。
我がリーダーはノンポカ暮らしている者もあれば、かなり勉強ができる大学に通うものもある。
賢さは、ノンポカでも勉強ができても関係ない。頭の良さは勉強とはほとんど関係ないようだ。長年見てきて、どうもそのようだ。
勉強ができるのは大切なことだ。知識が無ければ知恵も生まれないからだ。
知恵は知識を基礎にした脳のアレンジだから、そのアレンジが下手だととっても勉強ができるのになぜ?になる。わずかな知識であーごめん!
時間だからこれで!

つい熱が入ってしまいました。
耳が痛いならそれは高まりたい証だから、キャンプの講習をぜひ受けてください。
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