※以下の内容は私自身の中でストーリーをまとめることが主目的です。
※妄想の部分も多くあり、正しいといえるものがすべてではありません。また、作品自体が解釈に幅が取れるような作りになっているため、
考え方を強制するものではありません。 もしこれを読んだ人が面白そうと思っていただいて、ゲームをプレイしていただけたら、ものすごくうれしいです。
※基本的にネタバレ全開なので、プレイしてから読んでいただくことをお勧めします。
★バイオハザード8の"村"と4つの集落について、整理する。【前編】
前回記事にて書いた、私が今回のまとめで考えたいことである、各所に散らばった"家族愛"。
これを考えるのには"村"の存在についてもう一度整理することが重要と考えています。
通常にプレイしていると、イメージとしては、村のイメージって以下のような感じではないでしょうか?
・ミランダが村人を感染させ崩壊させた、悲劇の村
・四貴族による苛政が行われていた哀れな村
"そうじゃないよ"と思った人は一定数いると思いますが、書いた通りの印象を持っている方は、
この考えを一度改めましょう! この村はミランダにおびえて暮らしてきた村ではありません。
いわれてみたらそうだと思うかもしれませんが、この印象を持っているか否かでプレイ中に感じることがたくさん変わります。
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では、ミランダと村の関係を整理するために、村の昔から今に至るまでを歴史に沿って確認していきましょう。
遠い昔ー この村は一人の魔女をトップとした四貴族=こうもり、死神、怪魚、馬の5人が統治していました……
とこれは絵本の内容をそのまま書いただけですが、要するに、4つの集落からなる村があり、村長が存在していた、ということでしょう。
ただし、これらのこうもり、馬などの例えはただの例えではなく、原種の菌根に適合したうえで、
このような姿へ形を変えられたのだと考えます。(これは後述しますので、そうなのかも、くらいで思っていてください。)
さて、この4つの集落がどういう成り立ちなのか、作中に少しずつヒントがありますので、紐解いていきましょう。
絵本とは順番が異なるのですが、死神の集落から見ていきます。
◎死神の集落:絵本の中ではドレスを少女に与えていました。単純に考えるとこの村は紡績を生業としていたと想像することができるかと思いますが、
これについて、実は作中にかなりヒントがばらまいてあります。まず、イーサンが村にきて一番最初に手にする写真。この時しか拡大してみることができないのですが、これ、機織り機の前に人がいる写真です。見つけるのは村の南東部なのですが、この写真、注意深く見ているとルイザの館をはじめ、南東部の家屋の壁に飾っていることがわかります。また、実際に機織り機も同じエリアに存在します。なんでもない写真なのですが、これらのことから、死神の納めていた集落は村南東部に存在し、紡績によって生活が成り立っていたみたいだぞ、とわかります。
さらにさらに、体験版で主人公となっていたイングリド。同様に南東エリアの家屋内で"イングリドが返ってこない"というメモ書きを見つけることができます。 そして、ドミトレスク城の地下で1匹のモロアイカを倒すと、アイテムをドロップします。それがイングリドの首飾り。 あれ?と思いますよね。死神の村出身の人間がカドゥに感染すると、骸骨になる……関係ないとは考えられませんよね。
ヴィレッジの汎用的キャラには種類がありますが、その多くがモロアイカ(骸骨)、サンカ(こうもり)、ライカン(獣)、ゾルダート(人造人間?)という4種類で成り立っています。何が言いたいかというと、つまりこれらの敵の種類を考えれば、どの集落出身の人間だったかがわかるということです。
このことを頭において、他も見ていきましょう。
◎こうもりの集落:絵本の中では血を少女に分け与えていましたね。絵本で出てくる順番と、本編でのボスキャラ=四貴族がマッチしていると考えれば、これはドミトレスクが該当します。 ドミトレスク城の地下はワイナリーになっていて、さらにテキストで"15世紀頃から行っている"といわれています。そのため、こうもりの納める村は、酒造を生業としていたと考えられます。そして、またまた敵の中にこうもりに該当する者がいて、それはサンカになります。感染後サンカになったものは、こうもりの始祖の子孫でしょう。
長くなるので、次回に続きます →バイオハザード8の"村"について、整理する。【後編】