※以下の内容は私自身の中でストーリーをまとめることが主目的です。
※妄想の部分も多くあり、正しいといえるものがすべてではありません。また、作品自体が解釈に幅が取れるような作りになっているため、
考え方を強制するものではありません。 もしこれを読んだ人が面白そうと思っていただいて、ゲームをプレイしていただけたら、ものすごくうれしいです。
※基本的にネタバレ全開なので、プレイしてから読んでいただくことをお勧めします。
★”バイオ6”から"バイオ7"への切り替え
さて、前回はシリーズのストーリーの流れについて振り返りましたが、プレイしているうちに感じた、正直な私の意見を書きます。
"4,5,6がなんとなく独立したストーリーに感じる"
"クリスもレオンもテロの後手後手にまわるストーリーばかり。このままだらだらと各地の戦いをプレイさせる気なのか?"
恐らくこう感じた人は少なからずいらっしゃると思うのです。特に、歴代シリーズをプレイしているし、とりあえずやるか、という感じでプレイされた方はなおさらだと思います。ただ、そもそもバイオハザードシリーズのストーリーは初代からよく練られており、ほぼ矛盾のないつながりを持って進んでいる優秀さです。つまり何が言いたいかというと、4~6は今後のストーリー展開上、必要だとスタッフが判断したのだと、そう考えています。それが前回記事で書いた通り、世界を救う勇者パーティーができるまでの助走になっているのだととらえることができると思っています。
クリスもレオンも本当に人間をやめた強さを持っているのですが、正直いち個人ではやっぱり人間の域を超えることはできません。
つまり、パーティーの勇者になるには、目には目を、ウイルスで進化したような人類の力が必要です。
ただし、BSAAなどの組織はその目的上、ウイルスで人体実験するような真似はできないのです。人類は勇者を求めているのに、
その研究は味方側では実施できず、敵側だけがその力を手に入れているという状態が作り出されています。
ではどうするのか?答えは一つしかありません。 敵に種を渡して、実がなったところで返してもらうしかないのです。
ヴィレッジまでプレイ済みであればもうお気づきかと思うのですが、この種、がローズに該当しますね。
予期せぬことから敵に連れ去られた人類が、敵の手によって強化され、その後人類の味方に付く、というストーリーが最も自然にハッピーエンドに導く流れなのです。
-----閑話休題。 このまとめを最後まで書いても、正直言ってまだ不明なことが多いのが、エイダの存在。 ローズ誕生の状況を導くために、もはやバイオスタッフの総意思として存在・行動しているとしたら、今後の活躍が本当に楽しみです。ヴィレッジでも当初はミランダとの最初の会話シーンで登場して助けるはずだったようですね。カットになったのにはいろいろな事情があるのだと思いますが、このシーンだけの登場は違和感ですし、その後登場させるべきシーンがあまりなかったかもしれませんね。脱線でした。------
さて、ここまでの流れを見ると、きっとこう思う方もいらっしゃるでしょう。
"いや、都合よすぎるだろ"と。
まさにそうなのです。今までウイルスの力を手に入れた悪役の方たちの心の中はこんな感じです。
"金!権力!パワー! 世界征服!!"
こうですよね笑。 ローズが最強の力を手にしたとて、こういう思想を持ってしまったら世界は終わりです。
ダンディーなウェスカーさんに金を積まれて、かっこいい声で”協力してくれ”と言われて寝返るようでは、ダメなのです!
今までの主人公たちは大切な仲間や善良な市民を守るために、自分の命をかけて戦いました。
ローズにも同じような、世界を守る動機が必要です。
さぁ、そこでバイオハザード7/8、どう作っていくか。この2作品のテーマはずばり"家族愛"とされています。
今回の記事、つまり言いたいことはこういうことです。
"最強の力を手にしたローズ。大事なパパが命を懸けて守ったこの世界を同じように守っていく決意を彼女が抱くまでのストーリー。
それがバイオハザード7/8で語られているのだ”
ここまで書いてもさらに意地悪な人はこう思うでしょう。
"いや、ローズは赤ん坊だぞ? パパの記憶も、守ったことなんてなおさら目にしてもないじゃないか!"
そこで思い出してください。ローズは菌根の記憶を通して、他人の記憶を覗くことができるのです。
じゃあローズに一番影響を与える人々とその記憶は何か? 間違いなく村の人々と出来事でしょう。
でも村には悪者のほうがはるかに多い……となると話の中にはこういった要素を組み込む必要があります。
"悪い人でも関係なく、家族は特別な存在で、みんな大事にしているものだ"
まずはイーサンとミアとローズがすでに家族愛を感じますよね。
あとすぐに思いつくのはミランダとエヴァですね。ただこの2つの家族について語るには、かなりの考察が必要なので別記事でまた。
あとはドミトレスク夫人も3人娘についてはとても大事にしていましたね。
みんながみんな、それぞれの大事な存在のために奮闘し、失った時には涙を流す。こういったことを思い出しながら、ローズは成長し、パパを裏切ってはいけない、という思想を持つと考えられます。
こういう考え方をすると、バイオハザード7からの主テーマとして家族愛が設定されたことは必然的なものだと考えられます。
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長くなりましたが、ここまでがバイオハザード7/8の助走です!!前置きです!!
退屈だったかもしれませんが、次回記事より具体的な内容に入っていきたいと思います。
各所に散らばった"家族愛"。その一番大きな要素は"ミランダ一家"にあると考えています。この結論にたどり着くために、
まずは村の成り立ちから四貴族について、しっかりと読み解いていきたいと思います。
次回に続きます。 →【村、村人とミランダについて】(仮)
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