編集者NTは、イギリスの家のことを考えながら、近所のスーパーマーケットへ
向かって歩いていた。いつもなら、近道をつかうのだが、今回は時間に余裕が
あったので異なる道を選んだ。その途中、建築現場に出くわした。思わず、立
ち止まって眺めていると、黄色のハーフジャケットのような作業服を着た作業
員が茶色のブロックを地面に並べていた。足場も日本の建築現場で見るような
しっかりとしたものだったが、やはり、日本の木の家とは明らかに異なり、ま
るで都内でデパートやマンションの現場と似ていたが、何かか違うことも理解
出来た。少なくとも鉄を使っている様子もなかったので、きっと建築技術も日
本の物とは異なるのだろう。先月、スペインでマグニチュード5だっと思うが
地震があり、どの都市か忘れてしまったが、多くの古いブロック造りの建物が
崩れていくのをテレビで見た。それを考えると日本で今年3月に起きた震度7
マグニチュード8.9でも古い建築物の多くは崩れずに残り、その後の津波で、
多くを失ったことを考えると、いかに古くから日本の建築技術が発達してきた
のかが、よく理解できた。日本の家の外の塀の多くは細い鉄芯が入ったいるこ
とも思い出した。それも、ブロックで何かを組み立てる時の技術の一つに違い
無いと考えた。ちなみに日本が地震が多いのは太平洋プレートの近くあるとい
うことが原因だと言われている。イギリスは、他のプレートの中心にあり、地
震は滅多に起きない。数年前、大きな地震があって大騒ぎになったと聞いたが
それほど大きな数値(マグネチュード3か4)では無かったのだが、イギリス
に住んでいた人々には、一年に小さな地震が数回あるか無いかの状況なので、
とても恐ろしいものに感じたらしい。とにかく、今回の災害は、色々と考えさ
せられことが多くあった。特に原発の問題は、世界に広がり、ある国では既に
建設を見直しをする方向に向かっている。今後、日本では、その災害から何を
学び、何をしなければいけないのかが重要になってくるだろう。