参議院選挙にむけて
ロシアのウクライナ侵略をきっかけに、日本も軍事費を増やし、敵基地への攻撃能力を持つべきだなどと、軍事拡大を求める自民、公明など政党の動きが強まっています。
戦争につながる「軍事対軍事」は悪循環をおこし、暮らしを押しつぶす危険なたくらみです。平和と暮らしを壊す策動を止めるため、6月22日公示7月10日投票で行われる参議院選挙で、日本共産党、そしてたつみコータローがお世話になります。よろしくお願い申し上げます。
岸田首相は、日米首脳会談で、中国への軍事的対抗のため、敵基地攻撃能力を持てるよう検討することと防衛費の増額を約束しました。各野党の姿勢がテレビで報道されましたが、共産党以外はみんな軍事費の増額に賛成しています。
自民党は11兆円を超えることになる軍事費や、自衛隊を攻撃型にし抑止を図るなど求めています。
公明党も軍事費の増額、日本維新の会は、参議院選挙の公約で、軍事費のGDP2%への増額や核兵器の共有、憲法改定など右翼的主張を自民と競っています。
みなさん、ウクライナ危機から学ぶべき教訓は、軍事拡大をすることではありません。地域の平和と安定を維持するために、憲法9条を生かした平和外交がいまほど強く求められるときは有りません。
先日京都で安倍元首相が「国をまもるために命をかける自衛隊が憲法違反のままでいいはずがない」「憲法違反といいながらいざというときにはまもってもらおうといういい加減な政党だ」と日本共産党を攻撃しました。これに対して日本共産党の小池氏は「陸海空軍その他の戦力を保持しないと明記した憲法に照らせば、自衛隊と言う組織が憲法と相いれないことは明らかである、其のうえで、中国の覇権主義や北挑戦のミサイル開発をみれば、すぐに自衛隊をなくすことはできない。東アジアを平和な地域にする努力を実らせ、国民の圧倒的多数が軍事力がなくても大丈夫と考えるようになった時に、初めて憲法9条の理想の実現に踏み出そうというのが共産党の提案です。それでも万が一日本が攻撃を受けるようなことがあれば、9条のもとでも個別的自衛権は存在するし、必要な場合にはその権利を使って国民の命を守るというのが日本共産党の立場です。
憲法9条も国民の命も両方守り抜くのが日本共産党です。一方9条を壊して災害救助などで奮闘している自衛隊員を海外の戦場に送り命を危険にさらそうとしているのが自民党ではないでしょうか。的外れの攻撃の暇があるなら「桜を見る会」をめぐる自らの疑惑について国民に説明すべきだと小池氏は安倍氏を厳しく批判しました。
中国や北朝鮮の脅威を口実に「力には力で」という発想はロシアのプーチン大統領を同じ価値観です。もし中国の行動に懸念があるなら深い交流関係を築き、紛争を起こさないように信頼関係を築くしかありません。人類の課題を軍事では解決できない。先駆的に軍事力の放棄をうたった日本国憲法は未来的な憲法です。
参議院選挙は軍備拡大か教育社会保障の拡充か取られる選挙です。平和の党、戦前から平和を一筋に戦ってきた日本共産党です。7月には創立100周年を迎えます。ぶれずに頑張る日本共産党を広げていただきますようよろしくお願いします。