6月21日熊取町議会では、追加議案として「夢洲IR区域整備計画の賛否を問う住民投票の実施を求める決議」が提出されました。 この決議に当たっては、法定数を超えて集められた署名を無視するかのような吉村知事の報道がテレビで流れたからでもあります。議長を除く賛成10名で可決しました。(反対は維新1名 公明1名は退室)
反対討論 賛成討論 その他討論が行われました。
上記 熊取町議会の議会のライブ放送です。49分から審議の模様です。
私も自由討議と考え用意していましたが、発表する場がなかったのでここに紹介します。
「IRカジノ計画案では、実現可能かどうかわからない区域整備計画案により数字がはじき出されています。その数字の根拠があいまいなまま、府民の合意は、まったく得られていません。そんな中で今回の「IR整備計画の賛否を問う住民投票の実施を求める署名」が行われました。
皆さんもご存じのように、5月の山口県阿武町が誤って4630万円を24歳の男性に振り込み、「金をネットカジノで全部使った」との報道が流れ、震撼がはしりました。ネットカジノで、大金を簡単に使ってしまうほどカジノが若者たちの暮らしに影響を与えていることが明るみに出た報道でした。
ギャンブル等依存症とは、ギャンブル等にのめり込んでコントロールができなくなる精神疾患の一つです。これにより、日常生活や社会生活に支障が生じます。
例えば、うつ病を発症するなどの健康問題や、ギャンブル等を原因とする多重債務や貧困といった経済的問題に加えて、家庭内の不和などの家庭問題、虐待、自殺、犯罪などの社会的問題を生じることもあります。本人だけでなく、まわりを巻き込んで不幸におとしこんでしまいます。それらを金額にするとマイナスの経済効果は大変大きなものになります。今「一番の依存症対策は、カジノを持ち込まないこと」です。
またカジノ事業者による金融業務も問題です。事業者が賭け金を貸す仕組みが許されることになれば、ますますやめられなくなりコントロールが効かなくなります。
現在の依存症対策はまだまだ弱く、国の事業内にとどまっており、多くは民間団体が支援をカバーしている状況があります。
ギャンブル依存症は、本人が働けなくなることはもとより、家族や周りの人の幸せをこわしていく。そんなカジノをこの先35年間も大阪に設置されることは、これからのこどもや孫世代にも禍根をのこすことになります。いま、大阪にIRカジノ誘致を決定すれば、大阪は半世紀以上に渡り、大きな負の遺産を残すことになります。
今回の署名は法定数を超えて集められています。よって私は、住民投票により府民の賛否を問うこの決議に賛成いたします。」