ペグマタイトの露頭調べ
ペグマタイト(英: pegmatite)は、
大きな結晶からなる火成岩の一種。
花崗岩質のものが多いため巨晶花崗岩(きょしょうかこうがん)
あるいは鬼御影(おにみかげ)と呼ばれることもあるが、
閃緑岩質や斑れい岩質のものもある。岩脈などの小岩体として産出します。
マグマが固結する際には
マグマ内の晶出しやすい成分から析出が進み、
マグマ自体の成分の分離が進んでいくんです(結晶分化作用)。
このとき温度低下の鈍化や融点の上昇などの条件を満たすと、
析出成分は大きな結晶に成長することがあり、
またその結晶成分の純度が高くなります。
こうした結晶群を多く含む鉱床を
ペグマタイト鉱床(英: pegmatite deposit)というんですね。
目的の成分を高純度で採取できるため、多くが鉱床として商業利用されています。
温度や圧力の低下によって、
鉱床内に液体・気体の空洞が生じることがあるります。
成分が分化したこの空洞内にも新たな結晶が生じ、
純度が特に高いものは宝石として利用されたり
鉱物標本として採取されたりするんです。
空洞を作る鉱物が周囲の岩石の成分と同じものを
晶洞(英: druse)、
異なるものを異質晶洞(英: geode)と呼ぶことがあります。
水晶やアメジストなどの標本に見られるのは
このようなタイプで、ペグマタイト鉱床では
特にこうした結晶を得られやすいものが多いからうれしいんです。
(。・ω・。)ノ♡