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人の風景 emiko life 285話 透かし織り模様の夏用ショールを作りました №2

emiko life  284話で話題にしました夏糸のショールの応用編です。

284話を開いていただいた方には、話題が重複しますが、今回初めての方に、このショールを作るための作業を先の284話からコピーして記載します。

先の内容と違った箇所と画像は、随時変更いたします。

【応用編です】

今年も暑い夏になりそうです。

あの強い日射しの攻撃をどのように防ごうと思われていますか?

頭は帽子をかぶる。

腕は、腕用手袋を使う。

もっとも無防備な状態になる首筋は、どのように守りましょうか・・?

そこで、お勧めなのが夏用マフラーです。

暑いのにどうしてマフラーなんかするの!ってお考えですか?

これがとても効果的なんです。

夏用マフラーやショールは、コットンや麻を材料にして作りますから、汗をかいたときには、汗を拭くことができますし、その後は、洗濯して清潔に使えます。

さらに、夏のおしゃれとしても、高い効果が狙えます。

こんな提案がしたくて、久しぶりに夏用ショールを作りました。

その様子を、話題にしたいと思います。

1.道具と素材について



先ず、道具は機織り機を使います。

機織機と言うと、部屋いっぱいの大きさを考えますが、現在は、卓上に置いて使えるコンパクトな織機があります。

机や作業台に置いて、手軽に作業が出来ますのでお勧めです。

私が使っているのは、オープンリードの織機です。



卓上式 オープンリードです。大きさとして幅40㎝と60㎝があります。最初だからと40㎝を選びましたが、ショールなど幅広の物を作りたくなり、60㎝が必要になりました。最初から60㎝を選ぶ方が賢明です。

道 具
織機:卓上式 オープンリード  Clover 咲おり 40㎝
ソウコウ:30羽

材 料
糸:コットン100%  2玉

サイズ
織りサイズ:幅36㎝×長さ160㎝(房の長さ10㎝×2は含まない)




2デザインは透かし織りを模様にする

夏ですから暑苦しいデザインは、避けたいと思います。

肝心の首筋の周りをしっかり覆い、日射しを避けることと汗取りを目的にデザインを考えます。

首筋の周囲の織り地は、平織りで織り、それ以外の部分は模様が重なって厚地にならないようにします。

選んだ模様は、透かし織りです。

上記のサイズの全体図で模様の部分に、透かし織りを入れていきます。



完成した作品です。

この模様を主に考えて織っていきます。


3.制作過程
1.道具と材料の画像で、使用する物を明示しました。
整経台・30羽ソウコウ・シャトル・クシ・スティック・ワープスティック・マジックテープ・ハサミ・定規・・・

たて糸とよこ糸の必要量を計算してみましょう。
⒈たて糸
①たて糸:コットン100%
②密 度:30羽ソウコウの場合は3本/㎝
③たて糸の本数:36㎝×3本=108本
④たて糸の長さ:160㎝+30㎝(ムダ糸)=190㎝
    190㎝×1.1(縮む分)≒2.1m
⑤たて糸の量:2.1m×108本=226.8m
⑥たて糸は整経台の穴、中央の穴からサイドの穴は20㎝ サイドからサイドまでは40㎝の長さとして、1本210㎝の長さで108本かけます。

 2    
     
●ソウコウから中央の穴まで20㎝+中央の穴からサイドの穴まで20㎝
●スティックのサイドからサイドまでの長さは40㎝
1図は、1本のたて糸の長さを(20㎝+20㎝+40㎝+40㎝+40㎝+
40㎝+10㎝)を示しています。
2図は、たて糸が全てかかった状態です。

この時、たて糸の端はオレンジ色のホルダーで挟み込むようにフロントローラーに取り付けます。

竿ソウコウからフロントローラーに取り付けたたて糸の張りの強さは、均等にします。

たて糸がかかったら織り始めましょう。

2.よこ糸
①よこ糸;コットン100%
②密 度:58段/10㎝(平織りの部分)
③よこ糸の段数:128㎝×58段=743段(平織りの部分)
        19段×4か所=76段
        743段+76段=819段
④よこ糸の量:幅24㎝×819段≒197m
        197mk×1.1=217m

3.よこ糸の織り方

 4
                      ↓
①フロントローラーと織り始めのソウコウの間の5㎝ほどのたて糸は、房になる部分です。

②棒状に折った紙をたて糸に通して、たて糸と一緒にフロントローラーに巻き込みます。

 6

③織り始めます。
ほつれ止めを別糸で3段織ってから、コットン糸で平織りを5㎝織ります。
※平織りの部分は、強く打ち込み過ぎないようによこ糸の密度に注意します。
打ちこみが強すぎると糸の間が狭くなり、途中で糸が足りなくなり、出来上がりサイズが短くなります。

 8

④5㎝の平織りの最後は、一番右のたて糸がよこ糸の下を通っている状態で終わらせます。

⑥最初の透かし織りを織ります。
透かし織りは、隣り合う2本のたて糸を絡めて、模様にします。

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⑦最初の透かし織りは、1本右回りで絡ませます。
                 
                                                                                                                                                                                                                                                                     4   3   2   1                    


 ●隣り合う1番の糸と2番の糸を絡ませます。2番の糸が1番の糸の下を通って上糸になり、その隙間によこ糸を通します。

●平織りを2段織ります。

⑧2番目の透かし織りは、1本左回りで絡ませます。



●隣り合う1番の糸と2番の糸を絡ませます。1番の糸が2番の糸の下を通って上糸になり、その隙間によこ糸を通します。

●平織りを5段織ります。


11 12

⑨3番目の透かし織りは、2本右回りで絡ませます。



●1,2,3,4の4本並んだたて糸で1組の模様を作ります。
3,4の糸が1,2のの糸の下を通って上糸になり、その隙間によこ糸を通します。

●平織りを5段織ります。


13 14

⑩この後は、⑧を織り、最後に⑦を織りますと透かし織りの1模様ができました。

⑪透かし織りが終わると平織りを14㎝織り2つ目の透かし模様を1つ目同様に織ります。

⑫織り始めから2つの透かし模様を入れ終わると35㎝になります。

⑬次に平織りを90㎝織ります。

15 16

⑭ ⑬の平織りが終わると片方の模様を、織り始め側と同様に⑦、⑧、⑨、⑩の手順で2個の透かし模様を入れながら35㎝織ります。

⑮ここで、本体は出来上がりました。

⑯残ったたて糸をバックローラーから切り離します。

17 18

⑰ショールが整経台から、切り離されました。


19 20

⑱房を整えます。
房は4本ずつのネクタイ結びで整えます。

21 22


23 24

⑲全ての房をネクタイ結びをしたら、10㎝の長さに切り揃えます。

25

⑳房ができました。

㉑最後は、柔軟剤を加えた40℃のお湯に30分つけ、ネットに入れて脱水してから、乾かします。

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㉒仕上げに軽くアイロンをかけて、整えます。


    


    


💮夏糸ショールが出来上がりました。
 強い日射しに、この一枚が大活躍することでしょう。

日射しから皮膚を守ると共に、汗を拭いても大丈夫です。

混紡糸で仕上げていますので、洗濯も大丈夫です。さらに、生地が柔らかくなり、使い心地が一層よくなることでしょう。

洗濯は優しく手洗いをしていただき、仕上げにアイロンをあててください。









使用した糸は、パピー事業部 イタリア製
●ザンビア  プリント  コットン100%(オーガニックコットン)




この夏糸ショールは、Marchel マルシェルに出品します。
お値段は、送料込みで4800円です。
お母様へのプレゼントにも最適かと思います。

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