太陽の国 メキシコで

メキシコでの生活、育児、仕事など、書き綴ります。

義援金募金活動を終えて

2011-06-25 | 日本
お礼のポスター 教会に掲示して下さいました。 

今回の募金活動ですが、なんと言っても陰日なたになって私を支えてくれたのは、息子と旦那でした。
息子と旦那は、教会の募金活動で一緒に募金集めを手伝ってくれただけではなく、鶴折りで家事が滞っていても(旦那のご飯も作れず・・・家の中もすごい状態だったのですが・・・)、文句1つ言わず応援し続けてくれました。こういう時に旦那と結婚して良かった~とつくづく思います。(普通の男性ならきっと耐えてもらえないと思います。。。)

『もしもピアノが弾けたなら・・・』ではありませんが、私に音楽の才能があれば音楽で素敵なコンサートを開いて、スポーツの才能があればスポーツでと、義援金を一度に沢山集めることができると思いますが、残念ながら私には特に際立った才能もなく、そんな私に何ができるか???? 必死で考えて思いついたのが、千羽鶴。誰でも折れる鶴ですが、その鶴で私なりに満足のできる募金活動ができました。
「意志があれば、方法は無限大。」この言葉を実感しました。
やる気があれば、方法はいくらでもあり、必ずできる方法を見つけ出せる、ということではないでしょうか。

この活動を通じて、学んだことが沢山ありました。
普通に路上に出て見知らぬ人たちに募金をお願いしてもこれだけの金額は集められなかったと思います。今回は私を取り巻くコミュニティーの方々の援助があったからこそです。これまで気付きませんでしたが、私を信用し応援してくれる優しい方々に、私はいつも取り囲まれていたのだ、ということに気付きました。たぶんこの活動をしていなければ、このことにはずっと気が付かなかったと思います。

それから、今回の活動の重要なポイントは、『無欲』ということです。
面白いことに、募金が上手く進んでくると人間ついつい欲が出て、「明日はこれ以上集まるに違いない」とか、「もっと集まるようにこうしよう」と欲を出すと、必ず思ったように進まず失敗しました。本当に面白いほどでした。
それに気付いてから、金額に欲を出さず、とにかく『無欲』で取り組みました。そうすると後から金額がついてきたのです。
「この鶴には値段はありません。どんな額でも有り難いです。」この言葉を何百回繰り返したことか。。。

自分でも目標設定時にはやり切れるかどうかわかりませんでしたが、でも継続し続けられたのは「やりきるぞ~」という強い決意と意志の力でした。
取り立てて才能の無い私ですが、私はこの力でこれまで色々な状況を乗り切ってこれたのだと思います。これは、父母に与えられ育まれた有り難い贈り物です。

それから、よくいじめた方は覚えていないだろうが、いじめられた方は忘れられない、といいますが、悪いことだけではなく、良いこともそうなのだと思いました。
500ペソ札を迷いも無く 募金箱の中に入れてくれた男性の後姿、募金をしてくれた後 目に涙を溜めて「日本の被災者のために毎日お祈りしています」と言って、私の肩を抱き寄せて下さったお婆さん、「息子が仕事で日本に行っていて、震災の前日に日本から帰国したので、他人事ではありません」と言って私の手を強く握ってくれた女性、今でも様々な方の表情、姿が思い出されます。
助けた方は、あまり覚えていないかもしれませんが、助けられた方は、いつまでも忘れずに覚えているものだと思いました。
私も必要としている人に必要な言葉、行動を提供してあげられる、そんな人になりたいと思いました。

今回でこの活動は終了ですが、ご協力下さった全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからも様々な形で、日本の被災者の方々や今回協力して下さったコミュニティーの方達のお役に立てるよう努めるつもりです。


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