初盆。

14日は、義父の初盆だった。主人の家は、よく言えば何事にも拘らない家庭。実家が都会と言う事もあるのかもしれないが・・。

私の実家は田舎で、お盆というと、迎え団子から送り団子まで丁寧に死者をお祭りする。初盆などはお寺さんはもちろん、近所の方々がたくさんお参りに

来たりする習慣がある。

長男の嫁としては、都会とはいえ、帰ってくる義父の初盆をちゃんとしたかったので、主人に何度もその旨を話した。義母は、仏壇はあるものの閉じたまま

で、線香も全くあげないので、初盆といっても？？なのだ。義父もそういう人だった。それが、私の実家とはえらく違う風習だった。目に見えない事を大事

にする事はとても大切だと思う。なので、義母を主人に説得してもらい、お寺さんにきてもらって初盆が出来た。お盆の意味、先祖供養の意味などを「伊勢

白山道」で知ってからは、特に今年のお盆は思いが強くなった。震災で亡くなった方々、そして目の前で数か月前に旅立った義父。あの世を信じない主人

とその家系に嫁いだ私の頑張りどころだと思った。意識をして、義父の好物を食べるようにした。アイスクリーム（亡くなる数日前まで食べることが出来た

唯一の物）、うなぎ、マグロなど。そして、お盆は義父だけでなく、あらゆる先祖の人たちが帰ってこれる期間だと知り、いつもは一回の先祖供養を二回に

した。主人の実家に向かう車の中、食事の後、帰りの車中、こんなに寝られる？というくらいたくさん寝た。不思議なほどだった。きっと、私が意識を深めた

分、先祖の方々も寄られたのではないかと思っている。一つお盆の役目を果たせたかな？

お盆の後からは、また少しすっきりした感じがしている。