昨日、仕事帰りの出来事・・・。
自宅最寄の駅で電車を降りると、外は結構雨が降っていました。
降りた場所から屋根のあるところまでは、急ぎ足ならば大丈夫と思い
傘をささずに歩いていると
前を、杖で足元を探りながら歩く男性が一人・・・
一度は通り過ぎたものの
振り返ると、その方は傘を差していません。
その方の歩くスピードでは、思ったより濡れてしまうと思い
声を掛けてみました。
男性は「大丈夫です。ありがとうございます。」とおっしゃいましたが
せめて傘だけでもと、一緒に屋根のあるところまで行きました。
階段の手すりに掴まって降りるから、もう大丈夫・・・と言われるので
そこで別れたのですが
何だかすごく恐縮されてしまって、ちょっと複雑な気持ちでした。
と言うのも
「善意は大変嬉しいが、いきなり腕を掴まれて困惑した。」
という盲人の方の投稿を思い出したからです。
以前、苦い経験をしたことがあります。
いつも使っていた通勤バスが病院近くを通るため
そのバスには体や目の不自由な方がよく乗っていらっしゃいました。
乗り降りの時は、大抵周りの誰かが声をかけていたのですが
その日は、誰も手を貸す人がいない様子・・・。
両腕とも金属製の杖を着いた方だったのですが
運悪くノンステップバスではなく、乗るのも降りるのも大変そうです。
声をかけてみたものの
女の腕一人ではとてもその方を支えられそうにありません。
困ってしまって「すみません。どうしたらいいでしょうか・・・?」と尋ねると
「じゃあ、杖を持っててくれる?」
結局私は杖を持って
その方が自力で手すりに掴まりながらステップを上がるのを
見ていることしか出来ませんでした・・・。
降りる時も杖を預かったのですが
私は、「すみません。大丈夫ですか?」しか言えず
その方は何も言わずに去って行ってしまいました・・・。
やっぱり、「ありがとう!」って言われたいですよね・・・?
心から「ありがとう。」って思ってもらえたらすごく嬉しいし
また何か力になれたら・・・と思う。
そうしてお互いが笑顔で協力し合えたら、どんなに素敵だろう・・・。
だけど、ありがとうと思ってもらえる程の事が
私には出来なかったんですよね。
後から思い出してみると
昨日も、うっかり杖を持っている方の腕に手を添えてしまったんですよ。
たまたま私が右側にいたもので
成り行きでそうしてしまったのですが
これじゃ、杖が思うように動かせないですよね
杖を持っていない方に回るべきでした・・・
歩くスピードも、ちょっと速かったかも・・・(⌒~⌒ι)
相手の立場に立って想像してみる・・・という思いやりと経験が
全く足りませんでした・・・
昨日の方も、以前バスで会った方も
今思えば、通い慣れていた様子。
私は、かえってありがた迷惑だったかもしれません・・・
それで、そそくさと別れて行ってしまったのかも・・・
何だか情けないな~
サラリと手を貸せて、ニッコリ去っていく・・・
そんな、相手に気を遣わせないスマートなかっこいい人間になりたいです。
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実は手じゃなくて肩だったりします。
自分の経験から言うと。。。
片手を添えてもらっても
あんまり安定感・安心感はないんですよね。
でも見ず知らずの人にいきなり肩を貸して下さい
とは言えないわな。。。
せっかくの善意を断るのは申し訳ないし、
でもどうみても慣れてないこの人に手伝ってもらって
自分ばかりでなくそのひとまで
一緒に転ぶことになったらもっと危ないし、
それだった自分で手すりにつかまった方が
神経すり減らさなくていい。。。
その人はそんなふうに思われたのでは
ないでしょうか
テレビで、どうお手伝いするのがいいか・・・
というのを見た時に、手では不安定だというのを知ったので
それで思い切って尋ねてみたんですが・・・。
それにしても
よく見てみると、とりあえず付けた・・・という感じで
点字ブロックがあまり有効に機能していなかったりするんですね。
街や駅を歩いていて、最近気が付きました・・・。