E’prouver(エプローヴ)                   茅ヶ崎にてリコネクション専門サロン

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ツキヨミの思想

2008-07-23 21:33:35 | 天河神社
天河へ行く前の日に、ある人がこれ面白いですよと・・・ある本を2冊貸してくれた。途中新幹線の中でも読めると思い一緒に旅に出たが、結局読むこともなく、
戻ってから読んでみた。その中でツキヨミの思想が特に興味をひいた。
一文を紹介すると・・・
日本の神さまは三人一組になって生まれる事が多く、真中の神さまは、ただ存在するだけで何もしない。たとえばアマテラスとツキヨミとスサノオは「三貴子」と呼ばれるが、アマテラスは太陽(天界)、スサノオは自然の猛威(地下の世界)を象徴するのに対して、夜を司るツキヨミだけは何もせず、そこにいるだけで両者のバランスを保っている。次のホデリ(海幸彦)、ホスセリ、ホイリ(山幸彦)の三神も同様で、真中のホスセリだけは宙に浮いていて、どちらにも片寄らない。いわば空気のような存在なのである。
 そんな神話を紹介していたが、それが何処から来る話かというと、深層心理学者の河合隼雄が「中空構造」という臨床士の立場を著す表現として用いた言葉があるが、その分かりやすい例として上げているのである。
 若いときは、自分で相手の病を直そうと思って一生懸命になった。だが、この頃は、自分の力など知れたもので、わたしは何もしないでも、自然の空気とか風とか水とか、その他もろもろの要素が直してくれることが解った。ただし、自分がそこにいなくてはダメなんだ。だまって、待つということが大事なんですよ。
 当時の河合氏の見解に拠れば、日本の若い医師や海外の医師は、自分でやっきになってクライアントを治そうと試みる人が多いそうで、自分の考えが全てであろうはずもなく、一つの考えに過ぎないと言っている。
生前に一度河合先生にお目にかかったことがあるが、とてもすてきなおじいちゃま
でした。惜しい人を亡くしたと残念に思います。
このツキヨミの思想や中空構造が、実はリコネクションにも大切なことだと、最近感じ、リコネクションは天と地をつなぐものでもあるのです。