スペース，ソロモン

＊スペース

ソロモン・スペース（Solomon Spaeth）

“Devil To Pay”（邦題『悪魔の報酬』または『悪魔の報復』）に登場。

オヒッピ水力発電開発の経営者。ニューヨークの出身だが、放浪癖があったらしく息子のウォルターはシカゴで生まれている。
カリフォルニアへは東部の医師の“誤診”が元で移住、リース・ジャーディンと共同で会社を設立。経営は順調だったが、彼は策を弄してひそかに優先株を処分していた。
そしてある雨季の日、洪水で会社が被害を受けたとなるや閉鎖を宣言して出資者から反感を買い、その後死体で発見される……

(Ｍatorjiska)

ローレンス，ダーク

＊ローレンス

ダーク・ローレンス（Dirk Lawrence ）

『緋文字』に登場する暗い性格の作家。
曽祖父が鉱山と鉄道で築き上げた巨万の富のおかげで、物質的には恵まれた少年時代を過ごしたが、両親の不和のため家庭環境には恵まれなかった。
ダークの父親は生涯一度も働いたことがなく、ダークも軍服を着るまで働いたことはなかった。ヴァージニア陸軍予備学校を規則に服従しないため追い出され、作家をめざしてボヘミアン風生活を送っているうちに第二次大戦が勃発し、軍隊に志願した。出征中に両親が自動車事故で死亡。財産は父の代で使い果たされていた。ニューヨークへ戻ってからは出版社の編集部員として働きながら売れない探偵小説を発表。結婚後は妻のマーサの奨めもあって本格小説（普通小説）を書いたが、あまりの不評ぶりにすっかり気分を腐らせる。やがて彼は妻の貞操に疑いを抱くようになり、病的な嫉妬心をつのらせていく。

(Eirakuin_Rika)

ホーセイ，ジェニー

＊ホーセイ

ジェニー・ホーセイ(Jenny Hosey)

『双頭の犬の冒険』（『エラリー・クイーンの冒険』に収録）に登場。

ニュー・イングランドの海岸に近いニュー・ベッドフォード郊外にある古風な宿屋《双頭の犬》の経営者ホーセイ船長の娘。一見すると農家の娘風だが、よく見ると、小豆色の髪をした若くて美しい娘で、教養のある口のききかたをする。学校でギリシャ語を専攻していたことがあるという。彼女は、宿帳の署名を見て、突然やってきた客が有名な探偵のエラリイ・クイーンであることを知ってびっくりした。

エラリイ・クイーンという名前は本名ではないと、J・J・マックは初期の作品の序文で力説していたようだけど、すでにそんなことは忘れられて、どうでもよくなっている（笑）

(Eirakuin_Rika)

パクストン，チャールズ・ハンター

＊パクストン

チャールズ・ハンター・パクストン（Charles Hunter Paxton）

『靴に棲む老婆（生者と死者と）』に登場する青年顧問弁護士。親子2代にわたってポッツ家の民事事務を担当している。
前項のシーラ・ポッツとは相思相愛の仲だが、両人とも結婚するなら相続排除＆解雇するとコーネリアに仄めかされており、婚約には至っていない。

(Ｍatorjiska)