<公式サイトリンク>http://www.astronauts.co.jp/comet/maho_himitsu/
はじめに
今回、この『椎名真穂のヒミツ ◆◆ネームはHで思いつきます◆◆』をレビューするに至ったのには中々手頃な作品だったからです。
実は抜きゲーをレビューするのは初めての試みになります。元々何かしらシナリオならキャラ萌えやらがある作品をレビューするつもりで始めたブログでしたが、エロゲをレビューするにあたって文章を綴るという作業にとても気力をさかなくてはいけないことがわかり、なんだかんだブログレビューするくらいならその時間エロゲをプレイしたほうがいいんじゃないって事で長らく放置していました。
要するに面倒くさくなってたわけですが、このエロゲをやってモチベーションをもらったのでレビューしたいと思いました。抜きゲーについても、やってはいましたし、抜ける作品ももちろんありましたが、中々自分好みの作品というものには出会えませんでした。
そんな中で見つけた自分好みの抜きゲーって言うのがこの『椎名真穂のヒミツ ◆◆ネームはHで思いつきます◆◆』になります。DLsiteのGWセールで割引されてまして、しかもクーポンまで使うことで元々ロープラでしたがさらに2000円もかからず、しかも安さの割に内容も良くて大満足でした。
ロープラなんでプレイ時間自体はそんなにないのですが、逆にダレることなく終わってましたし、案外一人だけ攻略すればいいロープラの方が疲れることなくプレイできるのではって思います。
というわけで早速レビューしていこうと思います。ネタバレを気にするような作品ではないですが、一応お話の内容にも触れると思いますのでご了承ください。
感想
まずこのエロゲが一体どんなゲームだったかというと、アパートの美人管理人が実は同人作家であり、エロ同人の取材という名目のもとエッチなことをするゲームになっております。付き合ってるわけではなく、逆に援交だとか陵辱だとかそういうわけでもなくて、適度に距離感を保ったまま互いに合意の上でエッチするところが良かったです。エロ同人のクオリティを上げるためという建前の元で、実際はエッチなことがしたいっていう熱い心が伝わってきてムラムラしました。
それで適度な距離感っていうと具体的には普段は敬語で話し合う関係のことなんですが、というかエッチシーンもだいたいそうですが、とにかく礼儀とかそういう秩序とエッチが両立しているのが良かったです。毎回エッチをしたあとに「お疲れさまでした」と声を掛け合うところは特に気に入っています。普段主人公の台詞にアテレコをしない僕ではありますが、不肖ながらこの「お疲れさまでした」だけは言うことにしておりました。すると不思議なことに心に少し安らぎが生まれるのです。お互いを愛し合った中でエッチのあとにピロートークしたり、抱き合ったり、相手に甘えた態度をとるシーンはたくさんのエロゲであるわけですが、どれも好意的ではありますがあまりにも濃過ぎたためかそこまで好きにはなれないでいました。
しかしこのひと仕事終えたあとに挨拶をする、相手に対するほんのささやかな労りっていうそういうものにはとても感化されてしまいました。些細なことですがある程度好意的ではありつつも礼儀をもって接するというものを僕は求めていたのかもしれません。
エッチをするにしても愛だの欲だのを元に、好きという気持ちに罪悪感に愉快に何かしらそういうルーチンの元に書かれた文章に飽きていたのかもしれません。二元化して語られるものばかりでちょうどいい塩梅のものが中々なかったのです。その点この作品は、もちろんご都合主義的ではありますが特に酷いわけでもなく愛し合ってるわけでもなくこういう関係こそだなと思え、頭で納得した上で抜けました。
さてこのゲームはお疲れ様のゲームでありますが、同時にお掃除フェラのゲームでもあります。毎回エッチのあとには必ずお掃除フェラをしてくれる描写があります。このシーンはCGもこだわっており、メーカーが力を入れていることがわかります。最初のエッチはフェラから始まり、そしてフェラで終わります。そしてヒロインの椎名真穂は精液の美味しさを知るのでした。
お掃除フェラの動機付けが、なかったりするとAVの影響とかそういうのが頭に浮かんで萎えるのですが、この作品はただ単純に本人がそれを好きだからっていう落とし所を作ってくれたのが良かったです。もちろんサービス精神っていう動機も含まれるのでしょうが、サービス精神自体が主体になってしまうとそこまでやることに身を引いてしまうっていう気持ちもあり、味が好きだからっていうのはお掃除フェラの動機に対する一種の解なんだなって思いました。
以上のようにこの作品は、エッチのあとの「お疲れ様」と、エッチのあとの「お掃除フェラ」が秀逸で、エッチのあとのアフターフォローに秀でた作品になっております。普通の作品ならエッチそのものが主体となって力を入れて作られているのですが、この作品は事後に力を入れて作られています。 そういった面はもちろん新鮮味もありましたが、安心感もありました。事後の挨拶とお掃除フェラというルーチンを経てきれいに性交を終えることができるのです。
しかしこの展開っていうのも表現するのが中々難しいでしょう。挨拶にこだわりすぎてもいけないし、お掃除フェラにテキトーな動機付けをもってきてもいけないっていう……。雑になりすぎないように適度に作られているの点はとても評価できます。
最後にキャラ紹介をしておこうと思います。
この椎名真穂さんは巨乳で、大家さんなので礼儀正しく、そしてエッチです。
以上です。
この作品は原画がとても良かったと思います。はじめにこの作品を購入しようと思ったのもパッケージでですし、この作品の表紙を見ていいなと思った人は買っていいと思います。絵が綺麗でとてもシコいです。もちろんシチュエーションの方も良くて抜群に抜けます。
尺はそこまで長くないのですが、抜きゲーならむしろこのくらいの方がいいと思います。
というか総じてエロゲの尺ってそんな必要ないと思います。長くなくていいから安くして欲しいまであります。
以上で『椎名真穂のヒミツ』のレビューを終わります。興味をもった方はぜひ買いましょう。