久しぶりにまじめにヒルクライムでした。
遅ればせながらの,時期としては最終の夏休み。真ん中に1泊の旅行を入れたので,しみじみ自転車に乗るタイミングが難しく,いっそのこと初日から行ってみようということにしたのでした。
早朝6時前には出発。あわよくば峠を越えて桧原湖まで。まじめにヒルクライムなんてやっていないので,峠まで行ければ上出来。それもきつければ,目的地は天元台で,そのうえ今日はとりあえずの下見,なんて自分に対する言い訳まで用意して,とにかくまだ暗いうちからの出発でした。
去年小田原のときに,ヒルクライムの練習なんてつもりで一夜城に何度か登りましたが,実際峠を登ってみて思ったのは,一夜城は急過ぎて練習には不向きだということ。そのおかげか,傾斜はそれほどは気にならず,初めから休み休みは覚悟の上ながら,そういえば歩いて登山するときにハアハアゼイゼイ息切れしてなんか登らないよなあ,と気がつきました。で,とにかくなるべく息切れがしないように気をつけながらの登り。
(標高1000メートルで,すごいすごいと一人で関心していたのですが,最後には1400メートルの看板も超えて。)
そんな感じで,青空の下,紅葉がようやく始まろうかという山の中を快適に登ってまいりました。
路上にむいてある梨の切り身が落ちているのをみつけ,そういえば転々と動物の糞をよくみかける,そう思っていたら,1匹のサルです。おや珍しいと写真を撮ろうと止まってカメラを出していてふと気がついたら,前にも後ろにも何匹ものサル。いつの間にかサルの群れの真っ只中です。
そうなると,サルって人間を襲おうのかな,そういえば去年噛付きサルなんて話題もあったな,と思い至り,怖くて写真どころではありません。
このまま一気に走り下りて逃げ帰ろうかと真剣に悩みました。ただ,どちらにしても群れの真っ只中。せっかくここまで登ったのにと思うとそれももったいなく,そのまま少し様子をみつつ足の回復を待ち,一気に走り登ってそこを無事つっきることができました。
その後は順調で,快適に白布峠まで。もうその頃には,桧原湖まで行こうなんてだいそれたことは考えていませんので余計に気楽です。
そこでおにぎりでも食べて帰ろうかなと思ったのですが,峠で県境になっていて福島県に入っているのですが,もう少し道は登りが続いている感じ。
ちょっとだけ,行ってみて正解でした。桧原湖や多分あれが磐梯山かな,なんて福島の山を見渡せるスポットに。
地図で確認してもここから先は,傾斜はともかく,距離はこれまでの道にくらべてホントに短い。
行ってみたいという気持ちも結構ありましたが,このまま行ってしまうと1日がかりのコース。翌日は車で酒田方面の観光旅行を計画していることもあり,やっぱりそれは断念して,変わりに小野川温泉に回って,温泉に入って帰ることにしました。
ここがちょうど小野川温泉の真ん中あたりにある公衆浴場。
ちょっとさっぱりして,温泉饅頭をおみやげに買って,帰ってきてみたらお昼でしたが,出発が早朝だったので,6時間の最近にしては結構長いコースでした。
でかけるまではおっくうそうですが,ヒルクライムも癖になりそうな楽しさではありました。