自転車で転んで鎖骨を骨折してから10年ほどになります。プレートを入れる手術で入院。それを取るのにまた入院。2回の手術だけではなく,そのあと気が付いたら腕が途中までしか上がらないと整形に通ってのリハビリまで。
それもこれも,「遠くに見える信号が今青になったからこのまま行くと交差点では赤。ならば今のうちに道路を横断しておこう」という発想。その時夜道な上に比較的新しい道で中央分離帯があることを忘れていたというおまけまであるのですが。
とは言うものの,この件から信号の先読みは止そうと心に決めた10年間でした。
先読みして小走りになったりとかはするまいと決めているのですが,やはりちょうど赤信号に変わるとかすると,待ち時間が長い。急ぐ必要もないのに何か損をしたような気分でイライラしてしまう。
ようやく最近,それも解消したのです。
ここのところ毎朝4キロの散歩。ほぼ意味もなく歩いているのに信号待ちでイライラしていてどうするの?と気づき,交差点での信号待ちは呼吸を整えるタイミングと立ち止まって周りを観察する機会と考えるようになりました。
ふと上を見上げてみると,月が出ていたり,あれ,このマンションこんなに高層だったけ,なんて発見があったり。
信号の先読み禁止は痛い教訓から自分に課したルールでしたが,ようやくそこから一歩前進した気分です。