10月に入ったというのに、ほとんどを半袖で過ごす秋。
真夏よりはだいぶ過ごしやすくなってきたものの
長袖で過ごすには暑い。
私の幼少期は気温が涼しくなって
カーディガンやジャケットを着るようになり、
虫の音が聞こえると秋を感じた。
今は昼間は半袖、夜は長袖のシャツ。
上着を着る暇もなく、冬に突入する勢い。
しかし。私は秋を感じたいのだ。
向田邦子の作品を読み始めたのは去年だったか。
寺内貫太郎一家の再放送を観てケラケラ笑い、
しかし小説を読むのはしんどい私が出会ったのが
エッセイだった。
向田邦子のご両親の話が大好きで一気読みしたのだ。
そこからエッセイが読みたいと思い、
松任谷正隆、ふかわりょう、春風亭一之輔師匠のエッセイを読んでいる。
読んで思うことは
話し好きな人はエッセイを書くのが上手いということ。
言葉選びが秀逸で、読んでいて楽しい。
そして人様の人生を垣間見えるという幸福感。
自分の人生を振り返ってみて
こんなに面白く、印象に残っていることはあるのだろうか。
ふと悲しみに暮れてしまうものの、
読んでいる間はそんなことも忘れてケラケラ笑っている。
「私にはこんなこと無くて良かったー!」と
思ってしまうことも。
本屋に通いつめて
読みたい本は片っ端から購入している。
(やはり最近の小説は苦手で避けてしまうが)
読書の小さい秋、みいつけた。