Funk's life

イチニチイチゼン。

古き良き物Vo.1 ~漆器~

2011-03-06 | コレクション
本日は、トラック修理の為、出勤となりました。

工具のある作業小屋に入ると、以前解体工事で出てきた、切溜と言う漆器が目に付いたので紹介します。


”七つ○ 切溜○ 吉村屋” 残念ながら一番小さい蓋が紛失してます。

切溜は、主として冠婚葬祭など多くの来客を招く折々に、食材や調理を済ませた煮物などの品々を入れるために使われたそうです。



”嘉永六年” なぬ!1853年とは、もろ江戸時代、しかも黒船でペリーさんが来日した年ですね。
収まりはぴったりですが、本当にそんな古いのかな? なんかロマンを感じるな~

こういった古いものには大概、保管の為に梱包した新聞紙などの古紙が入ってます。 これにも底に入ってますね~

”少国民新聞 東日版 紀元二千六百一年 昭和十六年十一月二十三日(日曜日)” 1941年開戦の年、子供向けの新聞みたいですね。
この日付は、先月に誕生した東條英機総理大臣が開戦を決意した?ハル・ノートを提示される3日前、真珠湾攻撃の約2週間前ですね。


内容は・・・

”モスクワの新攻撃いよいよ始まる” 
”ものすごい吹雪と厳しい寒さをものともせず、ドイツ軍は去る十八日からモスクワ総攻撃の火蓋を切ってゐます・・・”
盟友ヒトラーも頑張ってるみたいです・・・が、11日後の12月5日には「バルバロッサ作戦」は失敗に終わりました。


もう一枚・・・ ”名古屋新聞 昭和十一年六月五日(金曜日)” あの2・26事件の年、1936年の広告。

”僕は敢(あえ)えて云(い)ふ 梅雨にシケ 込められても 味の素さへありや・・・・と”
お膳に味の素が箱で置いてありますね、ずばりおかずですか?
”食も太れば 身も太る” みんなやせてたのかな?今じゃ考えられないキャッチですね。


この後に起こる多くの悲劇を生んだ主役は、今も人殺しを止めませんね。

幾ら私達が反省し、先人を疎んでも世界の覇者は、価値観を変えようとはしない。

私達が覇者になっても同じでしょうが、矛盾したこの現実を子供にどう伝えればいいのでしょうか・・・。

古新聞は、リアルな歴史そのもの、面白いですね。でも難点は、負け戦に当たると話が暗くなる事ですね。

やっぱり ”世界は一家、人類は皆兄弟”ですよね。


他にも沢山、古新聞がありますので、また後ほど面白いものを紹介したいと思います。