本書では、辛い闘病生活をおくった挙句、あえなく命を落とした子どもたちの事例が数多く紹介されている。
そして、そうした辛い経験を目にしてきた医師、看護師等の医療従事者たちが、治る見込みのない子どもに、苦痛をあじあわせるだけの治療ではなく、家庭や「子どもホスピス」で充実した最期の生活の保障を行うに至った経緯が、克明に描き出されている。
余命少ない子供たちが辛い治療から離れ、やりたいことをのびのびとやり、家族と生涯忘れえぬ思い出をつくる。そんな、短くとも深く生きるための場所があったら―。医師や親たち関係者の希望をたずさえ、「こどもホスピス」が大阪、鶴見に誕生した。実現に向けて立ち上がった人たちのこれまで、そしてこれから。貧困やネグレクトなど子供の問題を描いてきた著者が、あらたに問いかける一冊。
目次
第1章 小児科病棟の暗黒時代
第2章 英国のヘレンハウス
第3章 大阪市中央公会堂
第4章 小児病棟
第5章 プロジェクト始動
第6章 TSURUMIこどもホスピス
第7章 短い人生を飾る
第8章 友のいる家
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