年寄りの不用心

　今週末に帰省する予定ができたんで、その件で電話にて母親と話してたら、先日、強盗に押し入られたらしい。男が布団の押し売りに来たんで、玄関先で断ったところ、無理矢理上がり込んで、出て行くよう懇願する老婆を払いのけて部屋の中を物色。男が出て行ったあと、銀行のカードがなくなったことに気づいたらしい。耳の遠い父親は強盗だとはわからず、男を介護用ベッドの点検に来た者とでも思い込んでいたとのこと。
　カードの失効手続きはすぐにとったようだが、警察への被害届は出していないとのこと。何でか尋ねたら、警察に届けたら、その男になにされるかわからなくて怖いとのことだった。あほやろ、ちゃんと被害届出して警察に警戒してもらわないと、また押し入られてそれこそなにされるかわからんどと助言したんだが、年寄りだけの暮らしは危なっかなしくて、心配だ。わたしみたいな武闘派の基地外なら、強盗が押し入ろうもんなら、金属バットで賊のどたまをめった打ちにしてかち割ってやるところだが、年寄りは抵抗できないもんなあ。要介護の年寄りを狙う強盗なんか、正当防衛で免罪されるのだったら、馬路で首をへし折ってぬっころしてやるところだ。