加藤秀俊,2021,九十歳のラブレター,新潮社.(12.11.2021) 尊敬する大先達に、こんな純情で、微笑ましくさえある感傷があったとは、驚きだ。 読後にあたたかい気持ちになれる佳作だ。 あなたのいない毎日に、ぼくは慣れることができない。小学校の同級生でもあった妻。彼女は突然逝った…老社会学者が愛惜深く辿る“ある夫婦の心の旅路”。 目次 その朝 血のメーデー 青南小学校 戦争 めぐりあい ストーカー時代 ポッカリ月が出ましたら それぞれの歩み 家庭の事情 いきなりハーバードほか