井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作,2017,大人のための社会科──未来を語るために,有斐閣.(5.31.24)
GDP、勤労、時代(区分)、多数決、(社会)運動、私(個人主義)、公正、信頼、ニーズ、歴史認識、公(公共性)、希望、以上のキーワードから、現状分析と未来に向けての提言を行う。
あまり新味はなかったが、社会科学全般にわたる基礎教養書として、大学初年次生にお薦めしたい内容だ。
気鋭の社会科学者が,日本社会を12のキーワードから解きほぐし,未来への方向性を示す。「反知性主義」が幅をきかせる時代において,私たちがきちんと考え,将来を語り合うための共通の理解,土台となりうる「大人のための教科書」の誕生!
目次
序 社会をほどき、結びなおすために―反知性主義へのささやかな抵抗
第1部 歴史のなかの「いま」
第2部 “私たち”のゆらぎ
第3部 社会を支えるもの
第4部 未来を語るために
あとがき 大人のための社会科、その産声に込められた願い