なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか

二村ヒトシ,2014,なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか,イースト・プレス.（1.17.24）

　本書は、ある「気のおけない友人」（と勝手に思っているだけかもしれない）のおすすめとかで借りて読んでみた（でなければこんな小っ恥ずかしいタイトルの本に触手を伸ばすことはない）んだが、うーん、どうだかね、「若い女性」向けに書かれたゆえというところもあるのだろうが、なんとも、まどろっこしい。
　でも、対談も含めて、たしかにそうだなと共感できるところも多々あって、なるほど、これがいまどきの若者に受容される恋愛と性愛の指南のあり方なのだな、そうした気付きはあった。

“女性の生き方”問題の第一人者たちも絶賛した元本を大幅増補・改題し文庫化！「心の穴」と「自己受容」をキーワードに、なぜ楽しいはずの恋愛が苦しくなるのか、の秘密に迫ります。

目次
１章　なぜ、あなたの恋は「うまくいかない」のか？
２章　「恋する女は美しい」は、嘘。
３章　恋しても「心の穴」は埋まらない。
４章　ヤリチンとオタクだらけの男たち。
５章　「女は、しんどい」社会のしくみ。
６章　すべての「親」は子どもの心に穴をあける。
７章　「いいセックス」をするために。
８章　自分を受容できるようになるための７つの方法。
９章　運命の相手は、どこにいるのか？
１０章　女性読者の恋のお悩みに答える
特別対談　信田さよ子×二村ヒトシ―どうして女性学はあるのに「男性学」はないんですか？