本と音楽とねこと

結婚記念日

 昨日は「結婚記念日」だったらしい。

 へ?結婚記念日?なんのこと?結婚式を挙げた日?

 そんな日、覚えていないし、興味もない。

今日は何の日かわかる?
うーん、なんだろう。わからない。

 毎年、こんな感じである。

 若いときは、こんなふうに思っていた、、、

 結婚(法律婚としての)?くっだらない。

 一生、一棒、一穴を誓う?、、、気色悪い、、、きっしょ。

 結婚なんかバカがすることだろう。

 だから、つきあっていても、

俺は結婚する気なんかねえよ、

 というスタンスは変えなかった。

 しかし、毒親どもが、ぎゃんぎゃんわめく。

そんなこと(結婚しないままでいること)じゃいかん、
相手の親御さんに申し訳なかじゃなかか、
ちゃんと結婚式ば挙げて籍ば入れろ

うるせーんだよ。
てめーら、俺から袋叩きにされコロされてもしようがなかったのに、まだ言うか?

 わたしの弱っちい、情けない心情もあった。

女が面倒くさくなった、、、
人生が終わるまで、そのときどきに、彼女がいないと、寂しくて耐えられないが、こんなクズみたいな俺とつきあってくれる女がいつもいるなんてありえない、という、なんというか、恐怖感、、、
結婚に関係を長期化する効用があるのであれば、孤独のなかに沈んでしまうことはないかも、というあまりに浅はかな損得勘定、、、

 「なりゆき」というものもある。

 能動態でも受動態でもない「中動態」で展開していく人生。

 恋愛も結婚も、たいてい、中動態で展開、成立していくものだ。

しようがない。結婚しよう。

でも、猿回しの衣装のような、クソ恥ずかしい格好をさせられ、写真を撮られるのだけはイヤだ。勘弁してくれ。

 女はとことん面倒くさい。
 ウェディングドレスを着て写真に収まるのが夢だったとも言う。

は?バカじゃね。きっしょ。
でも、それを望んでいるのなら、これもしようがないな。道化になろう。



 買い物帰りの車中、こんなことを言う。

あのね、うちの母はね、あまりにいさぶくんが優しいから、粗暴な父に、いさぶさんを見習って、もっと優しくしてくれるよう言ってたんだよ。
それから、わたしは、母から嫉妬されてもいたんだよ。すごかったんだよ。



 けっ、優しくなんかねーよ。勘違いすんなバカ。

 そんな、結婚記念日。

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