長年にわたって、気候変動問題に取り組んできた筆者によるなかなかの力作だ。
「日本版グリーン・ニューディール」の提言内容には、とても説得力がある。
気候変動対策は、文明、産業構造のあり方の根本的転換をともなうものであり、先進産業国内において、対策の進捗が二周、三周遅れになっているわが国は、このままでは、さらに落ちぶれて、わたしたちの生活は困窮を極めることになる。そんな深刻な懸念を抱かせる内容だ。
気候危機をもたらした社会システムをチェンジし、コロナ禍からのリカバリーとジャスティスの実現をも果たす―米バイデン政権発足で加速する世界的潮流とは何か。その背景、内容、課題を第一人者が徹底解説すると共に、日本で「二〇五〇年カーボンニュートラル」を実現するための具体的な道すじや経済効果などを明らかにする。
目次
序章 コロナ禍からの回復―環境も経済も正義も
第1章 科学から政治へ
第2章 政治への期待と幻滅
第3章 エネルギー革命に乗ろうとしない日本
第4章 グリーン・ニューディールの考え方および具体的内容
第5章 日本版グリーン・ニューディール
第6章 グリーン・ニューディールの課題
終章 現世代と未来世代の豊かさと幸せをめざして
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