藤原正範,2006,『少年事件に取り組む』岩波書店(新書,¥735)'09.10.14 長年にわたって家庭裁判所調査官として少年事件にたずさわってきた経験から、あるべき少年法、少年司法、児童福祉のあり方を考察、提言する。 2007年少年法改正の前に書かれた本ではあるが、自らの経験を織り込んだケースワークの記録は貴重なものであるし、少年事件によって「地域社会に生じた傷」を癒す機能を果たす修復的司法の提言は傾聴に値すると思った。