今日は朝からスッキリしない天気、霧雨やポツポツ降ったり、
無理に畑には出ない方が良いでしょうね。
育苗関係をやりながら、倉庫を整理して、
新たに、仮の棚もちょっと作りました。
大雨の時に、苗を避難させるスペースも確保。
そこは、瓜類の発芽待ちの簡易温室にも使えます。
今日は、雨の日にとっておいたネタをご紹介しましょう。
以前、アブラムシには、 米のとぎ汁乳酸菌で、
簡単に撃退できる方法をご紹介しました。
今回は、”えひめAI(えひめあい)” と、言われるものです。
これは、...
酵母菌、乳酸菌、納豆菌の3種類の菌が混ざった液体です。
検索すると、えひめAI-1 、えひめAI-2の2種類が出てきますが、
えひめAI-1とは、愛媛県産業技術研究所(旧愛媛県工業技術センター)で
開発された【環境浄化微生物】のこと。
えひめAI-2とは、えひめAI-1を家庭でも簡単に作れるように改良されたもの。
このように紹介されてます。
一般に普及するように、特許はとっていないそうで、
いろんな作り方が考え出されてるそうですが、
まずは、本家の作り方から。
【えひめAI-2の製造方法】
◎一次培養
えひめAI-2を作ります。
材料【10リットル分】
納豆 約20粒
ヨーグルト 500グラム
ドライイースト 40グラム
砂糖 500グラム
水(米のとぎ汁でも可) 約9リットル
使用器具
ミキサー
ヒーター(熱帯魚用ヒーター等) pH試験紙(薬局等で販売されています)
1. 納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖をはかり、ミキサー に入れる。
2. 水(米のとぎ汁)少量を加えて2~3分間ミキシングする。
3. ミキシングしたものを漬物樽に移し、残りの水(米のとぎ汁) を加える。
4. 35度で1週間培養する。(ヒーター等を使用)
5. 培養液のpHをpH試験紙で確認する。
6. 培養直後のpHが約5であるのに対し、
1週間後に約3~4であればえひめAI-2 一次培養の成功。
◎二次培養
一次培養で作ったえひめAI-2を増やします。
材料【10リットル分】
一次培養した液 約1リットル ドライイースト 40グラム 砂糖 500グラム 水(米のとぎ汁でも可) 約9リットル
1. 一次培養した液、ドライイースト、砂糖をミキサーに入れて2~3分間ミキシングす る。
2. ミキシングしたものを漬物樽に移し、残りの水(米のとぎ汁)を加え、
35度で1週間培 養する。(ヒーター等を使用)
3. 培養液のpHをpH試験紙で確認し、約3~4であればえひめAI-2 二次培養の成功。
と、紹介されてますが、
ちょっと面倒な気がしませんか?
で、...量を2リットル分にして、
簡単に、特別な道具なしでの作り方です。
◎えひめA I 一次培養の方法(材料 約2ℓ)
納豆 1〜2粒(納豆の入ってた容器に水を入れてネバネバ水を使ってもOK)
ヨーグルト 100g (本家は、明治ブルガリアヨーグルトを使用、私も同じのを使用)
ドライイースト 8g
砂糖 約100g
米のとぎ汁(水でも可) 約1,7ℓ
これらを、2ℓのペットボトルに入れて良く混ぜて、
夏場など暑い時期は日陰、寒い時期は日向に置いておくだけ。
寒いと菌の活動が鈍く、暑いと死んでしまうからです。
一度作ると簡単に出来るようになります。
そして、この方法で完成したものをもとに、
二次培養すれば、納豆とヨーグルトが不要になり手間が省けます。
下記が、その二次培養の材料と方法で、
B畑のお母さん用に作ったもののコピーです。
上記の一次培養の材料を混ぜたあとの、
ペットボトルに入れた後〜完成は二次培養の方法と同じなので、
下記を参考にして下さい。
◎えひめA I 二次培養の方法(材料 約2ℓ)
えひめA I 約200mℓ
ドライイースト 8g
砂糖 約100g
米のとぎ汁(水でも可) 約1,7ℓ
・上記材料をよく混ぜる。
(ただし、ドライイーストは溶けにくいので、最初に乾いた容器に入れる事。)
・夏場は日陰、冬場は日の当たる場所に、フタを緩めて置いておく。
きつく締めると容器がパンパンになる。
・発酵中は、あふれるので容器の9分目程度に作る事。
・下に沈殿物が溜まり、液が透明になってきて、
パンの香りがしてきたら完成の目安。
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左端が初日、表面の泡があふれることもあるので、パンパンに入れない事。
毎日攪拌すると、完成も早い気がします。
段々と、上澄みが透明になってきて、右端ぐらいで完成です。
(撮影のために移動したので、底部分が少し濁ってしまいました。)
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・温度次第だが、4〜5日程度で完成。
・完成後も、定期的にフタを開けてガスを抜く。
・上澄み液と、沈殿物を分けると保存期間が延びる。
沈殿物は、普通に使って構わない。
◎えひめA I の使い方
10倍希釈液 休耕中の畑
100~200倍希釈液 野菜の株元
500~1000倍希釈液 葉面にまく
ストチュウ・米のとぎ汁乳酸菌と混ぜて使っても構わない。
使い方ですが、...
・あくまで、自己責任ですよ。
・人体には使わないで下さい。
そして、畑以外では、このように記載されてます。
週に一度 250 mlずつといった具合に定期的に台所や洗面所の流しに直接流す。
せっかくの生きた 微生物が死滅するので、
化学系物質(洗剤など)を使わない時間帯(就寝前など)に流すのが好ましい。
畑以外で私の場合は、...
原液や、水で適当に薄めたものを霧吹きに入れて、
臭い場所、トイレやコンポストなどに一拭きすれば、
あっという間に臭いが消えて、パンの香りが広がります。
畑では、なかなか、生きたまま残ってはくれないそうですが、
死骸が、そこにいる微生物の餌になるそうですし、
病気になった葉にかけると、改善したこともあります。
例えば、...
米のとぎ汁乳酸菌とえひめAIを混ぜた液を、
アブラムシと赤茶色の斑点が出たソラマメにかけると、
病気もアブラムシも撃退。
ダメもとで試すのもいいかもしれません。
良かったら、作ってみて下さい。
そして、いよいよ、...
明日の夜12時にネットのスピードが解禁...長かったですね。