学習する力をバージョンアップする!
【からだと有機的学習勉強会】では、身体を動かすということを道具に有機的に学習する能力を高めることを目的にします。
今年度最後のワークショップは、発達の集大成【歩くこと】をきっかけに学んでいきます。
講師は、
スポーツ障害ケアの現場で活躍される
布村忠弘氏(富山大学人間発達科学部人間環境システム学科地域スポーツコース教授)
をお招きします。
最後の会もからだ、こころ、学習、表現、リハビリ、介護等、健康や気づきに興味のある方ならどなたにでも参加していただける勉強会にしたいと思っています。
さて、今日は、会を作って行く中で講師の布村先生と以前やり取りした内容をここでご紹介したいと思います。
勉強会では、フェルデンクライスを切り口に有機的に学習する楽しさを体験していただきます。
今回の講師、布村先生は、一体フェルデンクライスを通してどんな活動をされているのでしょうか?
布村さん教えてください。
(布村)
「体のケアと動作習得の指導」
でしょうか。
「動作習得」については、トップアスリートから体育の授業および介護予防まで、
対象が必要とする動作の獲得をガイドする方法として、拠り所としています。
動作を獲得するためには、「体に選んでもらう」という過程が最も重要であり、
「やり方を説明して、その通りにやらせる」では得られないものということを知
っている、
それを「ガイドする」という指導者の役割・役目を確信しているというのが、
自分のバックボーンになっています。
「学び方を学ぶ」の意味、それを伝えるという自分の使命を自覚しているという
ことでしょうか。
今回の話をいただいて、自分がFeldenkrais Method から得たものが何なのか考
えていたのですが、
もう一つ重要なことは、「小さな動きこそ宝物である」という認識ですね。
体のケアでも、関節可動域を出したいときに、力ずくでそういう状況を作っても
体が使えるものになっていない
というのを経験します。
むしろ、いいアライメントで、いい繋がり(複数の部位が統合された)での動き
を、本当に微かなものでも
それを見つけることができ、その動きに寄り添ってしっかり認識していくと、ク
ライアントの体もそれを認識し、
「自分でできる、自分の動き」に育っていき、本当の「獲得」になるわけですね。
スポーツ動作でも、「小さなよい変化」を見つけられるかどうかが鍵を握ってい
ると思います。
リハビリでも、ケアでも、スポーツ動作でも「より大きく・強く・速く」と求め
てしまうものですが、
本当に必要なものは「小さな、微かな、よりよい動き」を見つける能力だと確信
しています。
もう一つ得たものは、たぶん、動きを骨と骨の位置関係の変化として、見て・触
って・動かして、
認識する力が備わってきたということでしょうね。
これは「筋膜」を操作しようという場合にも役立っています。
私の場合は、プラクティショナーという立場で人と接するというよりも、
人の体に触れる・教える立場が先にあり、相手もフェルデンクライス・メソッド
としては認識していない
そういう状況が普通だったので、ATMとして出来上がったものを提供するという
ことも本当に基本的なものだけで、
むしろ、基本コンセプトを拠り所にしているという感じです。
(小林)
ありがとうございました。体育教育に生かされるフェルデンクライス。どんなワークショップになるかとても楽しみです。
皆さんとどんな学びが生まれるかとても楽しみです。
どうぞよろしくお願いします。
昨年は、
「足」そのものにフォーカスしたのは昨年の私の内容がそうだったと思いますが、
今年は「背骨」にフォーカスした歩行ということになるかと。言うことです。
どんな生活をしていてもとても大切な歩行するという能力。焦点は、歩行ですがとても広がりもある内容になるかと思います。
みなさん、お楽しみに!