先日は秋の宇治川踊りにお付き合いいただきありがとうございました。
昼と夜の気温差も大きくなったせいか、紅葉も始まった中での塔の島で”土の記憶”をおどらせていただきました。
当日は、なんとも しっとりとした 日で 絶好の宇治川日和でした。
また、踊りの中で さらりと 小雨が 通りかかるといった風景もあり私自身とても貴重な体験となりました。
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さて、この”土の記憶”ですが、自然や環境を舞台に行なっておりますので、
特設ステージなるものはございません。
中には、ご観覧するために、足を運んだものの 見つからずに 岐路に着かれたと言う方もいらっしゃったようです。
こういった開始・終了時間や、チケット受付・案内のない余裕のある環境をつくりますと、
『踊りを観に来る』という行為をきっかけに、
他のものへの意識や興味が 普段よりも拡がり、『踊りを見に行く』といった方向性から転じて他の行為や目的が
生まれ、思いもよならい場所や体験にたどり着く、といった楽しみもあります。
当日、踊りの場が見つからなかったが、終了した後によっていただき、こんなことを伝えてくださった方もいらっしゃいました。
「”土の記憶”を見に来たが、見つからなかったため 当日行なっていた宇治橋周辺のスタンプラリーを楽しんで帰ることができた。」
「これをきっかけに 半日時間をつくって宇治の散策を堪能できた。今までに耳にした事のない神社の存在を知り、お参りできた。」
という方もいらっしゃいました。
踊りは見逃したけれども、それぞれ皆さんすがすがしい 爽やかなお顔をされておりました。
いずれにしろ、
それぞれに 皆さんなりの 宇治の土地の記憶を感じていただける一日になっていただければと思います。
ポコポコ奏者のうなてさんをはじめ、観覧者、目撃者のみなさんありがとうございました。
又、場所を変えて ”土の記憶”を継続してゆきたいと思います。
第1回、お付き合いありがとうございました。
小林三悠