ポプラの秋

夏の終わりに「夏の庭」を読んだので、秋にこれを読もうと思ってました。「夏の庭」は晩夏に雰囲気がぴったり合っていましたが、こちらはまだ夏の余韻が残るくらいの初秋が似合いそう。もう1ヶ月早く読めば良かったな。

わたしの好きなジャンル、魅力的なお婆さんのお話でした。
手紙といっしょに痛みも預かってくれる、微笑むよりニヤリと笑う姿が似合う、ちょっと嘘つきな共感者。そんな人となりがイイな。
主人公の本当のお祖母さんも中々したたかでイイ味出してました。

仕事に行きたくなくて、毎日出勤中に、早く65歳になりたいとかしょうもないことを考えてるわたしじゃ、こういうお婆ちゃんにはなれないんだろうな…

次は春になったら「春のオルガン」を読もうかな。



　「ポプラの秋」湯本香樹実